船場センタービル外壁改修工事

10号館南面(改修後)
着工前:10号館東面
改修後:10号館東面

大阪・中央大通りにある商業ビルの外壁約1kmを大規模改修

地域の活性化を図り街づくりから集客力アップへ

 1970(昭和45)年、大阪万国博覧会の開催に合わせ、都市再開発計画の一環として船場センタービルは建設された。その際に、屋上部に道路を置き、地下部に地下鉄を通すという画期的な案が実現化したのだ。

 それが近年、経年劣化により建物の外壁タイルの老朽化が進んだことから、大規模な外壁改修工事を行うことになった。

 それと共に、新たに小紋柄などをモチーフとしたパンチングを施したアルミパネルを設置するほか、発光ダイオード(LED) 照明を取り付けて、夜間はライトアップするなど、外壁を刷新する。これによって旧いビルのイメージを払拭し、新しい「船場」の顔として地域の活性化を図り、街づくりの整備から集客力のアップにも繋げていきたい考えだ。

 現場は、まさに大阪の中心街にあり、ビルを取り囲むように流れる車も、その周辺を行き来する人も、想像以上に溢れんばかりの数だ。そこで、作業の性質上、昼間の状況では難しい資材の搬入や足場を組む作業を、夜の9時から翌朝6時までとする夜間の時間帯に回した。また昼間は当然ながら改修工事を進めたが、どうしてもビルに隣接する道路の使用や車線規制、入居する店舗への商品搬入の車の出入り口の確保などもあり、頻繁に警察とも打合せを行い、適切な道路使用の許可などをお願いした。こうして、昼間と夜間、どちらも慌ただしいまま24時間フル稼働体制が続いた。