技術研究所

技術研究所

1.技術開発体制

熊谷組では良質な建設サービス業の提供と持続可能な社会の形成に貢献し、熊谷組グループの提案力の強化と建設工事の生産性向上に寄与するべく、技術本部を中心に土木事業本部、建築事業本部、品質環境マネジメント室と連携して技術開発を進めています。
技術本部では

  1. 豊かな社会を実現する建設技術の深化および人財の育成
  2. 建設技術の高度化を実現するDXとロボット技術の推進
  3. 持続可能な社会の実現に貢献する環境配慮型技術の発展

という 研究・技術開発方針を設け、技術開発に取り組んでいます。

技術本部体制図

2.公的研究費の管理・運営および研究不正防止に対する取り組み

株式会社熊谷組は、「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン」「研究 活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」に基づき、規程ならびに管理体制を定め、公的研究費の適正な運営・管理および研究不正防止を行います。

最高管理責任者 社長
統括管理責任者 技術担当役員
コンプライアンス推進責任者 本部長(公的研究を実施する本部)

公的研究費、研究に関わる不正の疑いなどのお問合せやご指摘がございましたら、下記にご連絡ください。
可能な限り、氏名・連絡先をお知らせいただきますようお願い申し上げます。なお、記載いただきました個人情報は、目的外に使用することはございません。

相談窓口(技術本部技術企画部) koutekikenkyu-soudan@ku.kumagaigumi.co.jp
通報窓口(管理本部法務コンプライアンス部) koutekikenkyu@ku.kumagaigumi.co.jp

3.施設概要

熊谷組技術研究所は、自然と調和した人間活動の場を構築し、社会に豊かさを提供するために、高度で多彩な研究を行っています。

技術研究所施設概要図

A:本館(管理棟)

  • 本館2階ショールーム
    本館2階ショールーム
  • 本館1階エントランスロビー
    本館1階エントランスロビー

執務室、会議室、事務室が配置されています。2階にはショールームがあり、土木、建築、総合の最新技術を展示し、体験等ができる施設です。

B:一般実験棟

  • 蛍光顕微鏡観察
    蛍光顕微鏡観察
  • 理化学実験室
    理化学実験室

理化学実験室、精密実験室、機器分析室から構成されています。各実験室では、一般的な化学分析、蛍光顕微鏡等による微生物観察、ガスクロマトグラフィー、電子顕微鏡等により、環境試料の分析などを行っています。

C:環境実験棟

  • プログラマブル恒温恒湿室
    プログラマブル恒温恒湿室
  • 実験状況
    実験状況

恒温恒湿室、スーパークリーンルーム、簡易電磁シールドルームから構成され、温熱環境関連の試験、空気中の塵埃を除去した状態での空気質関連の試験、電磁遮蔽材料の評価試験が可能です。

D:音響実験棟

  • 無響室
    無響室
  • 残響室
    残響室

残響室2室、無響室、模型実験室、固体音実験室、作業ヤード、計測解析室で構成されており、音環境に関する実験・検討を行っています。

無響室(クリックして動かすことで、360度ご覧になれます。)

E:土質実験棟

  • 土質実験棟外観
    土質実験棟外観
  • 圧縮試験状況
    圧縮試験状況

建物などの構造物を支える土の物理的、化学的および力学的性質に関わる実験を行う研究施設です。
地盤内の三次元応力が再現できる三軸試験機、液状化試験装置を保有しています。

F:材料実験棟

  • 圧縮強度試験機
    圧縮強度試験機
  • 高流動コンクリート試験状況
    高流動コンクリート試験状況

コンクリートやモルタル等のセメント系材料の製造、分析、物理特性、耐久性等の各種試験を行う実験棟です。
強度試験機、気温を再現できる練混ぜ室や養生室、各種耐久性試験機器等の設備を装備しています。

G:風洞実験棟

  • 風洞実験状況
    風洞実験状況
  • 風騒音に関する風洞実験(縦格子手摺)
    風騒音に関する風洞実験(縦格子手摺)

風洞実験棟(エッフェル型吹出式境界層風洞装置)は風洞実験(風荷重、ビル風、風騒音)を通じて風工学の立場から「安全・品質・環境」を支える施設です。

H:振動構造実験棟

  • 反力壁・反力床
    反力壁・反力床
  • 載荷試験状況
    載荷試験状況

土木・建築構造物の耐震性向上等を目的とした構造実験を実施する研究施設です。実験に使用する反力壁、反力床、アクチュエータと呼ばれる電子制御された油圧ジャッキシステムにより、構造性能を調べる実験を行っています。

I:多目的実験棟

  • 多目的実験棟外観
    多目的実験棟外観
  • 多目的実験棟内観
    多目的実験棟内観

大きな屋内空間を有した総合実験場で、ひび割れ自動計測ロボットの開発や3Dスキャナ等のi-Constructionに対応した機器の性能評価試験に取り組んでいます。
その他にも、試験施工、モックアップによる研修等に利用します。また、オープンイノベーションの活動拠点として活用しています。

実験場(クリックして動かすことで、360度ご覧になれます。)

J:屋外実験ヤード

  • 屋外実験ヤード
    屋外実験ヤード
  • 自動運転を有した不整地運搬車(10t)
    自動運転を有した不整地運搬車(10ton)

屋外実験に利用しています。施工、植生、無人化施工等の様々な実験に使用しています。

4.技術研究所の沿革

1961年(昭和36年) 東京本社内に「技術研究室」を設置、翌年に「技術研究所」に改称
1982年(昭和57年) 愛知県豊川工場内に「豊川研究室」を設置(風洞、構造、材料実験棟)
1988年(昭和63年) つくば市に筑波技術研究所を開設(本館、一般・環境・土質・海洋水理実験棟)
1989~95年(昭和64年~平成7年) 振動構造・音響・風洞・材料実験棟を新設
2018年(平成30年) 海洋水理実験棟を多目的実験棟に改修
2022年(令和4年) 260kW規模の自家消費型太陽光発電設備を導入

5.熊谷組技術研究報告

熊谷組技術研究所は、自然と調和した人間活動の場を構築し、社会に豊かさを提供するために、高度で多彩な研究を行っています。
弊社の取組みをより多くの方々に関心を持っていただくため、研究開発成果及び施工報告、社内外の発表論文を掲載し、一年に一度技術研究報告書として発行しております。

6.アクセス

  • 住所 〒300-2651
    茨城県つくば市鬼ヶ窪1043番地
    熊谷組筑波技術研究所
    アクセス 電車:つくばエクスプレス万博記念公園駅・研究学園駅から車で5分(タクシーを利用される場合は研究学園駅が便利です)
    車:常磐自動車道 谷田部I.Cより10分
    高速バス:東京駅八重洲南口から約70分
    つくばセンターより車で10分
    バス:
    つくバス 谷田部シャトル「鬼ケ窪南」下車徒歩1分
    つくばエクスプレス 万博記念公園駅より約7分
    つくばエクスプレス 研究学園駅より約20分
    時刻表は「つくバス 谷田部シャトル」で検索
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