災害に備える
地震、台風、津波などによって引き起こされる自然災害、火災を始めとする人災。災害はいつ我々の身に降りかかるか分かりません。
災害から人々の生命や生活、財産を守りたい。この強い想いが災害に強い建設物を作る技術、被災からの復旧技術を生み出しています。私たち熊谷組は、災害に備える技術開発にも長年全力を傾けています。
地震対策
総合建設業が取り組む「地震対策」は、社会インフラや建物が地震後も継続的に使えるようにすることです。
既存の構造物であれば、耐震補強を施して人命を損なわないようにすることであり、新築であれば法律に準じた耐震設計により、地震に遭遇しても継続使用を可能にすることです。
「地震対策」のポイント
既存と新築に拘わらず構造物を倒壊させないことが最重要となります。既存構造物であれば、強度補強や制振補強を講じるか、構造物全体を免震化することで対応できます。新築であれば構造物の用途に応じた耐震設計を行います。
代表的な技術
災害対応
地震対策は地震に対して講じる対策ですが、災害対策は地震が起きてから講じる対策です。
社会インフラの乱れを直したり、建物を直ぐに使えるように処置を施すことです。
「災害対応」のポイント
災害発生後に如何に早急に対応できるかが重要なポイントです。特に人命に関わる場合は、72時間以内の対応が必要となるので常日頃から対応可能なように準備しています。
代表的な技術
耐火
建築において「耐火」は建築基準法に定められています。たとえ発火したとしても、燃えにくい材料が使われていれば建物から逃げられます。
また、建物の主要構造部である柱・梁・壁・床が燃えて倒壊しなければ、高層階からでも逃げることができます。
「耐火」のポイント
納まりを工夫しながら主要構造部を燃えない防火材料で覆い、燃えるのを防ぐことが重要となります。鉄筋コンクリートは基本的に耐火構造ですが、鉄骨は熱に弱く、木は燃えやすいので注意を要します。
また、近年多用されるハイブリッド構造では、用いられている材料により耐火処置を施す必要があります。
代表的な技術