品質環境マネジメントシステム
品質保証の基本的な考え方と体制
品質保証の基本方針
方針
- 熊谷組は、社会規範、法令及び社内基準等を遵守し、マネジメントシステムを確立して、実効性の高い運用により、事業環境の変化に対応し課題を解決していく。
- 責任と権限を明確にし、教育訓練による社員及び専門工事業者等の能力の向上に努め、必要な経営資源を確保して、事業活動の継続的改善を行う。
品質
- 優れた総合力で、お客様・使う人の期待に応え、信頼を育む「建設サービス」を提供する。
品質環境マネジメントと推進体制
2024年4月より、品質環境マネジメントシステムにおける管理体制および監視機能の強化、品質保証・環境保全機能の実効性の確保を目的に、社長直轄組織として品質環境マネジメント室を新設しました。あわせて各支店では支店長直轄組織として品質環境マネジメント室を新設しています。
社長が指名する総括品質環境管理者が委員長を務める品質環境委員会やその下部組織の品質環境専門部会では、品質や環境に関する課題への具体的な取組みの検討、目標に関する進捗状況の確認、評価、対応策の検討を定期的に行い、システム監査とともに、マネジメントシステムの有効性の確認と改善を行っています。
熊谷組は、1996年にISO9001の認定を取得、1997年にISO14001の認証を取得しました。そしてマネジメントシステムを業務に一層ビルトインすることを目的に、2016年から品質保証に対する品質マネジメントシステムと環境保全に対する環境マネジメントシステムを統合し、一体的に運用しています。
熊谷組は、人材を継続的に育成し、全社品質保証体制のもと各プロセスにおいて、計画(Plan)、実行(Do)、確認・点検(Check)、見直し・改善(Act)のサイクルを回し、継続的な改善に取り組んでいます。
-
受注工事引継会 -
施工検討会 -
QCDSEパトロール -
協力会社による自主検査 -
社内検査 -
お客様による検査 -
システム監査 -
社長による見直し
品質保証の実効性を高める取組み
熊谷組は、品質保証活動の有効性を計る評価指標を定め、改善の取組みを推進しています。
評価指標
- 不具合補修比率(完成工事高に対する不具合補修金額)
- 施工中の重大な品質事故の発生件数
- 竣工時の顧客満足度評価、竣工3年後のお客さまの声アンケート結果
不具合補修比率(完成工事高に対する不具合補修金額)
土木 | 建築 | |
---|---|---|
2023年度 | 0.09% | 0.15% |
2022年度 | 0.04% | 0.17% |
2021年度 | 0.10% | 0.16% |
2020年度 | 0.25% | 0.19% |
竣工3年後のお客さまの声アンケート結果
期待以上+期待通り | やや期待外れ+期待以下 | |
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2023年度 | 68% | 9% |
2022年度 | 72% | 3% |
2021年度 | 59% | 5% |
2020年度 | 70% | 5% |
2023年度は特定の工事でコンクリート試験において、所定の頻度で試験を実施していなかったにもかかわらず正規の頻度で実施したとする虚偽報告を行っていたことが確認されました。二度と同様の事態を起こさないよう、全社をあげて(1)社員教育の徹底、(2)品質管理体制の強化、(3)作業所における諸問題の把握などの品質管理プロセスを確実に機能させる仕組みの強化に取り組んでいます。