企業価値向上に向けた取組み

資本コストや株価を意識した経営

当社は持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を図ることが経営上の最も重要なミッションと認識し、2026年度を最終年度とする中期経営計画においては、ROE10%以上、自己資本比率45%程度、配当性向40%目途を財務目標として掲げ、財務健全性と資本効率の両立に向けた取組みを実施しています。

また、事業投資において資本コストをハードル・レートのベースに最適な経営判断を行うとともに、株価を意識しながら株主還元の拡充や資本効率の向上を図るため、適正かつ安定的な配当や自己株式の取得・消却などを実施しています。 

目次

企業価値向上に向けた取組み

株主・機関投資家との対話の状況等

熊谷組では、株主・機関投資家との建設的な対話に関する方針を含む「ディスクロージャー・ポリシー」を制定(2024年3月28日)しました。持続的な成長と中長期的な企業価値の向上に資するよう、経営及び事業活動等に関する情報を、適時、適切かつ公平に開示するとともに、株主をはじめとしたステークホルダーの皆様との建設的な対話の実施に努めます。
2023年度は、前年度に引き続き、オンラインツールを活用した国内外の株主・投資家との個別ミーティング・電話会議やスモールミーティング、決算説明会、建設現場見学会の開催や投資家カンファレンスへの参加など対話の手段の充実に努めました。
また、IR専任部署を新設(2023年4月1日)するなど株主・機関投資家との建設的な対話を促進するための体制整備・取組みを進めるとともに、その実施状況等についてコーポレートサイトならびにコーポレートガバナンス報告書にて開示しました。

2024年度に改定したESG・SDGs戦略のひとつに「投資家との積極的対話」を掲げ、業績動向、経営戦略、株主還元などのほか、環境・社会課題やガバナンスへの取組み等について積極的に意見交換を行っています。対話を通じて把握した株主・投資家の意見や要望等については、取締役会メンバーや関係部門にフィードバックし、企業価値向上に活かしています。2023年度は、中期経営計画(2024年度~2026年度)策定に際しても、株主還元、資本政策、投資戦略などにおいて、対話によって得られた意見を一部参考に方針を検討しました。

対話を行った株主・機関投資家

国内外の機関投資家やアナリスト

対話実績

区分 回数 主な対応者
スモールミーティング 4回
代表取締役社長や担当役員、担当部署など
個別ミーティング 71回
代表取締役社長や担当役員、担当部署など
SR面談 19回
担当役員、担当部署など
決算説明会 2回
代表取締役社長や担当役員、担当部署など
証券会社主催カンファレンス 1回
代表取締役社長、担当部署など
建設現場見学会 2回 担当部署など

対話の主なテーマ

項目 対話の主なテーマ
建設事業環境
  • 受注状況や受注時採算
  • 国内土木事業の利益率低下要因と改善策
  • 工事損失引当金計上の状況
  • 資材費や労務費など建設コストの状況や見通し
  • 事業環境認識や見通し
建設周辺事業
  • 飯田橋再開発事業や不動産投資の状況
  • SEP船購入や洋上風力発電事業の見通し
  • 今後の投資計画
業務・資本提携
  • 中大規模木造建築の取組状況
  • 住友林業(株)とのシナジー拡大方策
  • 相互保有株式に関する考え方
資本政策、株主還元
  • 中期経営計画(2024年度~2026年度)について
  • 最適な資本構成に関する考え方
  • 自己株式取得や配当政策
サステナビリティ、ガバナンス
  • 人的資本経営
  • 2024年問題(時間外労働上限規制適用)への対応状況と影響
  • ZEB、GX市場、脱炭素バイオマス燃料「ブラックバークペレット」
  • 代表取締役の異動、新経営体制
  • 政策保有株式の縮減状況

対話結果の経営陣等へのフィードバック

対話を通じて把握した株主・機関投資家からの意見については適宜、経営陣に展開し、各戦略・施策の参考としています。

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