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タワークレーンについて教えて!!
ビル建設で使うクレーンは「タワークレーン」と呼ばれているね!
ビルの建設現場でみんなも見たことがあるよね?!
建設中の建物が出来上がっていくのに合わせ、クレーンも高くなっていくんだよ。
「マストクライミング」はクレーンの台座は初めに設定した位置から動かさず、マストを上に継ぎ足していくことでクレーンを高くしていくよ。この方式はビルの高さに合わせマストが必要になるよ。
解体するときは組み立てたマストを一つずつ取り外すよ。
「フロアクライミング」はクレーンの台座ごとフロアを昇っていく方式。しゃくとり虫のように、例えば3階分の鉄骨を組み立てては3階分をのぼって小さめのクレーンで効率良く作業ができるよ!
解体するときは、ひと回り小さな解体用クレーンを屋上階で組み立てて、その小さなクレーンで分解したタワークレーンの機材を降ろすんだ。それで、さらに小さなクレーンを組み立て、最初に組み立てたクレーンをまた分解して降ろすよ。これを繰り返し、最後にはビルのエレベーターで降ろせるまで小さなクレーンにするんだ! -
世界で一番高い建物を教えて!
ブルジュ・ハリファだよ!
ブルジュ・ハリファはアラブ首長国連邦の都市ドバイにある超高層ビルだよ~。
その高さはなんと828mで、2位の上海中心よりも196mも高いんだ。砂漠の花、ヒメノカリスをモチーフにしたデザインで、強い風の影響を抑えるために建物はらせん状になってねじれながら天に向かって伸びているのが特徴だよ。
熊谷組が建てた台湾のTAIPEI 101も、完成した時は世界一の高さだったんだよ~☆
2位 上海中心(632m・中国)
3位 アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ(601m・サウジアラビア)
4位 平安国際金融中心(600m・中国)
5位 高銀金融117(597m・中国)
6位 第2ロッテワールドタワー(555m・韓国)
7位 ワン・ワールドトレードセンター(541m・アメリカ合衆国)
8位 CTF金融センター(530m・中国)
9位 ウィリス・タワー(527.3m・アメリカ合衆国)
10位 TAIPEI101(508m・台湾)・・・熊谷組がつくったよ!^_^TAIPEI101
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地震でビルが倒れないのはどうして?
ビルを建てる時には、そのビルが地震の大きな揺れで倒れないように「耐震基準」に沿って設計されているよ。
(解説)
日本は地震国ですが、建物に関する耐震基準が取り入れられたのはそれほど昔のことではありません。
1950年に耐震に関する基準が建築基準法に規定さ、その後1971年に一部見直し、1981年に大改正が行われました。
この大改正は基準を大幅に高くしたもので、それ以前に建てられた建物を「旧耐震」基準、それ以降を「新耐震」基準の建物と呼ぶようになりました。新しい基準は、地震の震動に対して建物の倒壊を防ぐだけでなく、建物内の人間の安全を確保することも、考えられています。
建物の基礎部分にゴムと鉄板でできた免震装置を設置し、地面の揺れが建物に伝わるのを抑える「免震工法」地震の揺れを瞬時に検知し、建物を地震の揺れと逆方向に動かすことで振動を相殺する「制振技術」など、地震の揺れから、人や建物を守る技術が開発されています。 -
ビルやマンションの入り口でよく見かける
〝定礎(ていそ)〟ってなに??これは、ギリシャ・ローマ時代からヨーロッパに伝わるもので、建物の基準となる石に印を付け、工事をはじめる時に建物の完成を祈るというものです。
日本でも、明治時代に入って石造りやレンガ造りの建物がつくられるようになり、定礎式と呼ばれる儀式が行われるようになったんだ!
定礎は建物の南東のはじっこ、もしくは正面玄関周辺に置くのが一般的なんだよ☆
定礎石の中には銅製の箱がはいっていて、その中には図面や工事関係者の氏名、当日の新聞や流通している硬貨一式などが入っています。小学生のグランドに埋めたタイムカプセルみたいに、何十年か後に建物を作ったときのことを思い出せるものが入ってるんだ!