- プレスリリース
250km先の搬送ロボットを遠隔操作するシステムを開発~EE東北’26でデモンストレーションを実施~
2026年07月17日
株式会社熊谷組(代表取締役社長 上田 真)は、EE東北’26※1の展示会場から250km離れた施設内にある小型の搬送ロボットを遠隔操作するデモンストレーションを行いました。展示ブースに置かれたモーションベースに来訪者が搭乗してヘッドマウントディスプレイを装着することで、搬送ロボットの周辺環境を視覚情報として把握しつつ、傾きや加速度を感じ取りながら遠隔操作するシステムを実現しました。
1. 開発背景
過去のEE東北の展示会ブースでは建設機械などのロボットの遠隔操作体験としてヴァーチャル空間に構築した疑似的な現場を活用しておりましたが、リアリティが不足していました。リモコンによるロボットの遠隔操作には使用する無線通信機器による通信距離の制約があり、遠方の搬送ロボットをダイレクトに遠隔操作することは不可能でした。
今回、インターネット回線を利用可能な遠隔操作システムを導入することで、宮城県仙台市の展示会場からの制御信号を茨城県つくば市にある弊社技術研究所へ届けることができるようになりました。
2. 概要
本システムでは展示会場側にあるヘッドマウントディスプレイで搬送ロボット周辺の360度映像を認識できます。また3軸の自由度を持つモーションベースを通じて搬送ロボットの傾きや加速度を把握できます。2つの技術の組み合わせによって、実際に搬送ロボットに搭乗しているような体験を実現しています。また、ゲームコントローラーを操作することで、搬送ロボットの進行方向を任意に制御できます。
3. 特長
茨城県つくば市にある弊社技術研究所内の搬送ロボットには360度カメラとセンサーが搭載されており、周辺の360度映像と搬送ロボットの加速度と傾き情報がインターネット側に送信されています。一方、展示会場側からの操作信号を受信して、研究所内にある搬送ロボットが任意の方向へ動きます。
技術の基本的なシステム構成は以下の通りです(図―1)。

4. 適用例
オンラインミーティングツールを使って展示会場と技術研究所の状況を同期しました(図―2)。展示会ブース側の搭乗者の様子を研究所側で確認できています。
技術研究所側に固定した3台のWebカメラ映像と、搬送ロボットに載せた1台のWebカメラ映像、合計4台の映像がオンラインミーティングツール上で同期しています。展示会ブース側で複数の映像を確認しながら、傍にいる職員が搬送ロボットの運転を支援しました(図―3)。


5. 今後の展望
インターネット回線を経由する遠隔操作システムを利用することで、250km離れた展示会ブースと技術研究所の通信を確立しつつ、小型の搬送ロボットの搭乗体験を実現しました。今後は展示会ブースにおけるシステムの幅広い活用を目指し、モーションベースの小型化や、建設機械の遠隔操作※2を推進する予定です。
- EE東北’26
https://ee-tohoku.jp/ee26/index.html - 複数台が連動するシンクロアスリートを用いた遠隔地からの建設機械の操縦に成功~八王子からつくばへ~
https://www.kumagaigumi.co.jp/news/2025/pr-20250312-003746.html
お問い合わせ先
本リリースについてのお問い合わせ先
株式会社熊谷組 経営戦略本部広報部
電話:03-3235-8155
技術に関するお問い合わせ先
株式会社熊谷組 土木事業本部 土木技術統括部 土木DX推進部
https://www.kumagaigumi.co.jp/contact/tech-solution/