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木材を耐火被覆として利用した鉄骨部材「ドレスウッド®」で梁の1.5時間耐火大臣認定を取得

2026年06月24日

株式会社熊谷組(取締役社長:上田 真)は、耐火被覆として木材を用いた鉄骨部材「ドレスウッド®」で梁の1.5時間耐火構造の国土交通大臣認定を取得しました。本技術は株式会社ホルツストラ(取締役:稲山 正弘)と共同開発したものです。
今回大臣認定を取得した1.5時間耐火の梁は、都内の地上4階建てオフィスビル「カンドー東堀切ビル建替え工事」にて初採用される予定です。

1. 概要

近年、脱炭素社会の実現や国内の森林資源を利活用する動きが進む中で、中大規模建築に木材を取り入れることが注目されています。建築物の木質化により、都市部への炭素貯蔵量を増大させるとともに、国内林業の活性化への貢献にも期待されます。
当社では、鉄骨部材に生体溶解性繊維(AESウール)の断熱材と木材で耐火被覆を施した耐火技術「ドレスウッド®」の開発に取り組んでいます。これまで、ドレスウッド柱の1.5時間耐火大臣認定を取得していますが、今回の新たな梁の大臣認定取得により、柱・梁ともに木材あらわしにより豊かな木質空間を構築することが可能となります。なお、今回の大臣認定の取得は、東京都の「令和7年度構造木質化に係る大臣認定取得費用補助金」の助成を受けて実施しました。

2. 本工法の特徴

燃えしろ層木材のあらわしによる耐火性能と意匠性の両立

ドレスウッドの耐火被覆はAESウールの断熱材と木材から構成されます。木材は耐火被覆としての機能と、木材あらわしにより室内空間に木質感をもたらし、ぬくもりや親しみやすさを演出する仕上げ材としての機能を兼ねています。

スリムな部材寸法による空間の有効活用

軽量で断熱性の高いAESウールと組み合わせることで、木材と断熱材の厚みを最小限に抑えています。木材厚は最小30mm、断熱材と合わせた正味の被覆厚は最小60mmとなり、スリムな部材寸法を実現し、建物室内の有効面積を確保することも可能になります。

表面化粧材による内装制限への対応

ドレスウッドは意匠性や内装制限に伴い表面に化粧木材を設置することも可能です。表面化粧材には、さまざまな樹種・材種に加え、難燃処理木材※1が適用可能です。これにより、木造化・木質化建築の高層化・大規模化に伴う内装制限に対応可能になり、施主や設計者はそれぞれのニーズに応じて自由に材料を選択することができます。

  1. 難燃処理木材
    難燃剤で燃焼性を抑制し、不燃材料、準不燃材料、難燃材料の性能を付与した木材。
「ドレスウッド®」梁(1.5時間耐火)の構成

3. 今後の予定

このたび、梁の1.5時間耐火の大臣認定を取得したことで、過去に取得済みの柱の1.5時間耐火大臣認定と合わせ、建築物の最上階から数えて9層までの範囲にドレスウッド(柱・梁)を使用することができるようになりました。本部材は、都内の地上4階建てオフィスビル「カンドー東堀切ビル建替え工事」にて初採用される予定です。
熊谷組は今後も、実物件への積極的な採用を進めるとともに、より長時間の耐火時間に対応可能な部材の開発を計画しています。木材の利活用と耐火技術のさらなる向上を図り、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化してまいります。

「カンドー東堀切ビル建替え工事」パース

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