磁石走行式ロボット等を活用した橋梁点検システム
close高度経済成長期に建設された膨大なインフラの老朽化に伴い、それらの定期点検や維持管理が喫緊の社会課題になっています。また、点検作業の省力化や安全性の向上が強く求められています。
本システムは鋼桁橋梁を対象とし、開発した磁石走行式ロボットを使用して橋梁床版下面の画像を確実に取得することにより、橋梁の目視点検を補助するものです。
点検手順は、① 現地にてロボットにより画像を取得する、② 取得した画像からひび割れ等不具合を抽出する、③ 床版面の支障となる横構等を除去した展開図を作成し点検調書を作成、となります。
開発したロボットの主な特徴は、① 磁石車輪およびローターにより鋼桁に安定して吸着、② 大径磁石車輪により添接板等のボルト頭部やはく落防止ネット部も安定して走行、③ 有線による給電および通信による長時間行動と安定した通信、④ ローターによる飛翔着脱、⑤ 少人数での現地運用、があります。
本成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト」の結果えられたものです。