社外取締役メッセージ

岡田茂 吉田栄 桜木君枝 奈良正哉

ガバナンス体制の進歩と客観的な視点

社外取締役 岡田 茂
社外取締役
奈良 正哉

当社の社外取締役になってから4年が経ちました。その間ガバナンス体制としては、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社への変更、リスクマネジメント委員会の設置、グループ会社の統合管理など顕著な進歩がありました。
運営に関しては、社内不祥事に対するスタンスの厳格化や内部監査部門の強化などがあげられます。ガバナンスにかかる当社の強みは社外取締役の問題意識に素直に耳を傾けることです。このことは私が社外役員や顧問弁護士として関わる企業の中でも特筆できます。問題を実際に解決するまでに時間がかかることはあっても、問題を放置することはありません。
当社は社員を大切にし、社員もまた当社に対して高いロイヤルティを持つ点も強みです。しかしこの関係性が互いの忖度を生み、問題の本質を隠してしまうことのないよう、客観的な視点から注視してまいります。

「社会の公器」としての自覚と事業の質的転換を

社外取締役 桜木 君枝
社外取締役
猪野 薫

新たに社外取締役に選任されました。どうぞよろしくお願いいたします。
社会の分断や気候変動がもたらす地球的課題と、人財不足や高齢化をはじめとする日本の構造問題が顕在化しています。ゼネコンの本質的な使命に変わりはなくとも、我々はビジネスモデルの質的変革を迫られていることを再認識する必要があります。
公共性が高いがゆえに「社会の公器」としての自覚が大事です。そのうえで、経済的利益と社会的利益がシンクロする領域で当社ならではの企業価値向上を目指さなければなりません。
そのためには、ガバナンスの本質を見定め、新たなリスクテイクのための環境整備を行うことが社外取締役として求められます。その役割は「監視と支援」です。
化学メーカーの元経営者として、執行・監督の両サイドでの経験を糧に、情報の非対称性を減らし、新たな企業価値を創造する事業への質的転換に貢献してまいります。

継続的なイノベーション創出と持続可能な成長

社外取締役 奈良 正哉
社外取締役
渡辺 えりさ

私はこれまで化学メーカーにおいて経営に携わり、高機能素材の提供を通じて社会価値の創出に取り組んでまいりました。建設業界は社会基盤を支える中核産業であり、より直接的かつ大きなスケールで持続可能な社会への貢献が求められています。
当社が社会に貢献し、「稼ぐ力」と「選ばれる力」を高め続けるためには、継続的なイノベーションの創出が不可欠です。従来の延長線ではない生産性・安全性・品質・持続可能性を、技術・仕組み・人財の変革によって実現することこそが、当社の競争力の源泉になると考えています。
異業種で培った知見を活かし、取締役会における建設的な議論を通じて、当社と社会の持続可能な成長の両立に向けて尽力してまいります。

建設的な提言と「選ばれる力」

社外取締役(監査等委員) 山田 章雄
社外取締役(監査等委員)
上田 美帆

監査等委員会設置会社へ移行してから1年が経過しました。取締役会では、多様なスキルと経験を有する社外取締役が多角的な視点から建設的な提言を行っており、活発な議論がなされています。こうした議論や提言は経営陣の意思決定に反映され、その実行力は一層高まり、中期経営計画最終年度に向けて力強く前進していると感じています。
本業である建設事業の利益率改善により「稼ぐ力」は着実に強化され、「戦略的な人財投資」による人財基盤の充実やエンゲージメント向上などの成果も現れてきました。熊谷組グループの持続的な成長のため、「選ばれる力」をさらに高め、ステークホルダーからの信頼をより一層強固なものとするとともに、企業価値向上を支えるガバナンスの実効性向上に貢献してまいります。

長年の経験を活かしたガバナンス強化

社外取締役(監査等委員) 上田 美帆
社外取締役(監査等委員)
俵 洋志

2026年度から新たに社外取締役に選任されました。どうぞよろしくお願いいたします。
私は公認会計士として30余年にわたり、さまざまな規模、業種の企業の会計監査に従事し、財務諸表の信頼性の監査にとどまらず、最前列に立つことのできる第三者として、企業のコンプライアンスやリスクマネジメントの状況、さらにはガバナンスの状況についても、必要に応じてマネジメントの方々と真摯な議論を行ってまいりました。
その貴重な経験を活かすとともに、独立社外取締役に対する期待や責任を十分に理解したうえで、取締役会等において経営の方針や事業戦略、経営改善の方向性について予断を持たず、また、おもねることなく質問や提案を行いたいと思います。長年携わってきた透明性のある開示も意識し、有意義な議論を深めることで、転ばぬ先の杖となるとともに、企業価値の向上、ガバナンスの強化に貢献してまいります。