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サンケイビルの「KiGi AKIHABARA」が令和8年度「木材利用推進コンクール」で林野庁長官賞を受賞
~都市の中高層木造・鉄骨造ハイブリッドオフィスビルで国産材利用と木質技術の普及可能性を提示~

2026年10月26日

株式会社サンケイビル
株式会社熊谷組
住友林業株式会社

KiGi AKIHABARA ロゴ・外観・内観
林野庁長官賞受賞集合写真

株式会社サンケイビル(本社:東京都千代田区大手町、代表取締役社長:飯島 一暢)・株式会社熊谷組(本社:東京都新宿区津久戸町、代表取締役社長:上田 真)・住友林業株式会社(本社:東京都千代田区大手町、代表取締役社長:光吉 敏郎)は、木造・鉄骨造のハイブリッドオフィスビル「KiGi AKIHABARA」が、木材利用推進中央協議会主催の「令和8年度 木材利用推進コンクール」優良施設部門において、「林野庁長官賞」を受賞したことをお知らせします。
本物件は、都心狭小地の地上9階建てビルであり、建設にあたっては、鉄骨造の中央コアと木造フレームを組み合わせ、国産材87.31m3を柱・梁・床・耐震部材などに活用しました。熊谷組の「環境配慮型λ-WOODⅡ®」や「ドレスウッド®」、熊谷組・住友林業・東京電機大学が共同開発した「KS木質座屈拘束ブレース」などを採用し、耐火・耐震性能、将来の分別解体性に配慮した、木を感じる空間を実現しています。
同規模の鉄骨造と比べ、鉄骨使用量を約59.1トン削減し、建設時のCO2排出量を約112.28トン削減したと試算しています。国産材の持続的利用、木造化・木質化、地球温暖化防止、快適な空間づくりを都市部で実装した点が本物件の特徴であり、今回の受賞につながったと捉えています。

本リリースのポイント

  • 木材利用推進コンクール優良施設部門で「林野庁長官賞」を受賞
  • 建物に使用した木材87.31m3は国産材。柱・梁・床・耐震部材・内装・家具まで幅広く活用
  • 熊谷組の木質耐火技術と、熊谷組・住友林業等の共同開発技術を組み合わせ、中高層オフィスに実装
  • 同規模の鉄骨造比で、鉄骨使用量を約59.1トン、建設時CO2排出量を約112.28トン削減と試算

KiGi AKIHABARAにおける木材利用のポイント

1. 地域の木材を持続的かつ有効に活用するための工夫

建物に使用した木材87.31m3は、カラマツとスギを中心とする国産材です。柱、梁、床、KS木質座屈拘束ブレースなどに、長野、北海道、鳥取、兵庫、四国などの木材を活用しました。熊谷組と住友林業の共同企業体が施工を担い、住友林業の木材調達ネットワークと各木材メーカーとの事前連携により、品質・量・加工工程を調整。環境配慮型λ-WOODⅡ®では接着剤を使わず、将来の分別解体と木材再利用をしやすくしています。

2. 建築物の木造化・木質化のための工夫

木を構造材だけでなく、耐火被覆材、耐震部材、仕上げ材として活用。中央の鉄骨コアと外周の木造フレームを組み合わせ、狭小地における中高層オフィスの木造化を実現しました。

技術 開発主体 木材利用への効果
環境配慮型λ-WOODⅡ® 熊谷組 耐火性能と分別解体性を両立。
構造体への木材利用を拡大
ドレスウッド® 熊谷組・ホルツストラ 鉄骨の強度を生かしながら木を現し、部材をスリム化
KS木質座屈拘束ブレース 熊谷組・住友林業・東京電機大学 国産カラマツを耐震部材に活用。
安定した変形性能を確保
木ぐるみHB(有孔梁) 住友林業・日本集成材工業協同組合 設備配管と木質化の両立に寄与
環境配慮型λ-WOODⅡ®
環境配慮型λ-WOODⅡ®
ドレスウッド®
ドレスウッド®
KS木質座屈拘束ブレース
KS木質座屈拘束ブレース
木ぐるみHB(有孔梁)
木ぐるみHB(有孔梁)

3. 木材利用による地球温暖化防止等への貢献

当初想定した鉄骨約308トンのうち、約59.1トンを木に置き換えました。これにより、同規模の鉄骨造と比べて建設時のCO2排出量を約112.28トン削減したと試算しています。約87m3の木材利用による炭素貯蔵量は約62トンです。さらに、ZEB Readyの取得、既存杭の利用、旧建物由来の鉄スクラップを循環利用する実証にも取り組みました。

4. デザインや快適な空間づくり等における工夫

全フロアに木造・木質技術を取り入れ、柱・梁・床に「木」を視覚的に感じられる空間としました。1・2階の家具には群馬県みなかみ町のイヌワシ木材、館内サインには多摩産の虫食い材を活用。神田川に面する北側は内部の木が外からも見える構造とし、西側立面は川の揺らぎをイメージした外観としました。1階カフェと2階ラウンジでは、「木育」や「サステナビリティ」をテーマにした活動を展開し、木材利用の価値を建物完成後も伝えています。

株式会社サンケイビル・株式会社熊谷組・住友林業株式会社の関わり

企業名 本プロジェクトにおける各社の役割
株式会社サンケイビル 事業主として、都市型オフィスに木材利用と環境価値を実装する事業構想を推進。開業後の活動を含む場づくりを担う。
株式会社熊谷組 設計・施工を担い、環境配慮型λ-WOODⅡ®、ドレスウッド®等の技術を実装。狭小地でのハイブリッド構造の施工を実現。
住友林業株式会社 施工JVの構成員として木材調達と木造施工を担う。KS木質座屈拘束ブレース、木ぐるみHB(有孔梁)等の共同開発技術を実装し、国産材利用促進と非住宅の木造化・木質化に関する知見を提供。

受賞概要

コンクール名 令和8年度 木材利用推進コンクール
受賞名 林野庁長官賞
受賞対象 KiGi AKIHABARA
所在地 東京都千代田区東神田二丁目8-16
構造・規模 木造・鉄骨造/地上9階建
設計 株式会社熊谷組一級建築士事務所
施工 株式会社熊谷組・住友林業株式会社
竣工 2026年5月29日

KiGi AKIHABARAについて 

KiGi AKIHABARAは、「木でつながる。人がかがやく。」というブランドスローガンのもと、木を媒介に、人と人、都市と森をつなぐ場を目指しています。
建物の完成をゴールとするのではなく、開業後の活動や情報発信を通じて、関係性や価値を育んでいく点が当プロジェクトの特徴です。
今後もサンケイビルは、KiGi AKIHABARAを通じ、木を活かした都市型オフィスのあり方を社会に発信し、建物だけでなく、そこで生まれる交流や共創の活動まで含めた価値創出に取り組みます。

KiGi AKIHABARAロゴ
KiGi AKIHABARAコンセプト
2階 ラウンジ
2階 ラウンジ
セットアップオフィス
セットアップオフィス

本リリースに関するお問い合わせ先

株式会社熊谷組 経営戦略本部 広報部
電話:03-3235-8155