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令和6年度土木学会賞を受賞しました
2025年06月02日
当社は5月19日に発表された「令和6年度 土木学会賞」において、「技術賞 IIグループ」と「論文賞」を受賞しました。
技術賞 IIグループ
新日下川放水路工事(地域の安全・安心と地域活性化に向けて)

国土交通省四国地方整備局,鹿島建設(株),熊谷組・大豊建設特定建設工事共同企業体
「新日下川放水路工事」は、平成26年8月台風12号洪水により日下川が流れる日高村で発生した甚大な水害を契機に、日下川の洪水を直接仁淀川下流に導水する放水路を整備したものです。
放水路の施工においては、狭隘断面トンネルでの効率化や安全性等の課題を新技術により克服するとともに、流域治水の醸成に向けた取り組みや施工中の通水による事業効果の早期実現、新放水路を活用したインフラツ-リズムの実施など、多様な施策による洪水対策と地域振興対策を行いました。
このような取り組みが、四国地域における流域治水のリーディングプロジェクトとして有効に機能するとともに、流域の安全・安心と地域の活性化に寄与すると評価されました。
論文賞
コッター式継手を有する道路橋PCaPC床版の疲労耐久性評価[土木学会論文集 Vol.80,No.3,23-00172,2024.]


渡邊 輝康,野口 利雄,平野 晃臣,服部 翼,槇 駿介,本荘 淸司,松井 繁之(大阪工業大学)
道路橋の老朽化に伴い、RC床版をPCaPC床版に取り替える際の施工効率を向上することが求められています。
本論文は、接合幅の縮小による作業時間短縮と省力化を実現した「道路橋用コッター床版工法」を開発し、その施工性および耐久性の検証を行ったものです。
橋梁床版の施工効率向上を目的とした新工法の開発とその有効性の検証を行い、施工現場における実用性の高い技術的知見を示したことは、橋梁工学の発展に寄与するものであり、論文賞に相応しいと認められました。