弊社JV施工の工事におけるコンクリートの単位水量試験およびスランプ試験の虚偽報告について

2023年05月02日

 この度、弊社JVが施工中の「北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他」において、発注者と定めた条件によるコンクリートの単位水量試験およびスランプ試験に関して虚偽報告を行っていたことが判明いたしました。
 コンクリートの強度については現在調査を進めているところでございますが、弊社といたしましては、本件事態の重大さを痛感し、二度と同様の事態を起こさぬよう再発防止策を講じるとともに、コンプライアンス教育を再徹底し、信用・信頼の回復に全力を尽くしてまいる所存でございます。

〇工事概要
・工事件名:北海道新幹線、羊蹄トンネル(有島)他
・発 注 者:独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構
・契 約 日:平成31年2月5日
・工  期:平成31年2月6日~令和7年3月5日
・施 工 者:熊谷・不動テトラ・宮坂・橋本川島JV
・工事概要:工区延長4,245m(トンネル延長4,221m)

〇虚偽のあった品質管理試験 
・コンクリートの単位水量試験(コンクリート1m3に含まれる水の量を測定する試験)
・スランプ試験(固まる前のコンクリートの柔らかさを測定する試験)

〇虚偽の内容
・単位水量試験 コンクリート打設前に1回、打設開始後は50m3毎に試験するところ、実際に試験したのは打設前の1回のみで、所定の頻度で試験を実施したと報告
・スランプ試験 トンネルのブロック毎に3か所で試験するところ、実際に試験したのは1か所で、所定の箇所数で試験を実施したと報告

〇対象の構造物 
・二次覆工コンクリートおよび下部コンクリート(二次)

〇虚偽報告発生の原因
試験を担当する生コンプラント試験室の試験員が手薄で所定の打設数量時の試験に来られないことがあり、その際に試験二回分を一度の試験で済ませたことが起点となり今回事態が判明するまで続いた。

〇確認に至る経緯
・2022.10.22 下部コンクリート(二次)の単位水量試験の虚偽報告を開始
・2023. 4.17 二次覆工コンクリートの単位水量試験およびスランプ試験の虚偽報告を開始
・2023. 4.20 発注者が現場立会において虚偽報告の事象を確認

以  上

本リリースに関するお問い合わせ先

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