香港での有料道路トンネル長期包括維持管理(MOM)事業を受注 ―海外でのインフラPPP事業、技術展開を推進 ―

2021年07月06日

 株式会社熊谷組(取締役社長 櫻野泰則、以下「当社」)は、香港現地法人Pacific Infrastructure Management Limited (当社持ち分20%)を通じて香港の大老山トンネル(Tate's Cairn Tunnel)の長期包括維持管理(Management,Operation and Maintenance、以下「MOM」)事業第2期契約を受注しました。契約期間は2021年7月11日から2027年7月10日までの6年間、契約額は全体で約495百万香港ドル(約70.2億円香港ドルレート14.2円で換算)です。

 当社の香港道路MOM事業への参画としては、東部海底トンネル(Eastern Harbor Tunnel)の第1期、第2期、大老山トンネル第1期に続く4番目の事業となります。

 今後、当社はこれらのMOM事業及び数多くのトンネル施工の実績を活かし、香港のインフラMOM事業を拡大、展開して参ります。また、香港でのBOT、MOM事業や豪州シドニーハーバートンネル(Sydney Harbour Tunnel)でのBOT事業の実績、経験を活かして、豪州及びASEANでのPPP事業にも積極的に取り組んで参ります。更に、こうしたMOM、PPP事業の実施、展開において、当社や日本企業が保有するインフラの点検、維持管理、補修技術やIoT、交通シミュレーション技術等を積極的に提案し、我が国のインフラ輸出戦略にも貢献して参ります。

1.MOM事業契約の経緯

 当社は2016年8月から香港においてMOM事業に参画しております。

 香港東部海底トンネルは当社が1986年から30年間にわたりBOT方式で運営し、2016年8月の事業期間の満了にともない香港政府に返還されました。返還後は、当社がCITIC Pacific Limited (以下「CPL」)と共に出資、設立した香港現地法人Pacific Infrastructure Limited(当社持ち分20%、以下「PIL」)が香港政府との間でMOM契約を締結し、運営を行っております。第1期は2019年8月に契約期間が満了し、続く第2期もPILが受注しております。

 今回受注した大老山トンネルもBOT(他社施工・運営)の事業期間の満了に伴い香港政府に返還されたトンネルであり、2018年7月より当社がCPLと共に出資、設立した香港現地法人Pacific Infrastructure Management Limited(当社持ち分20%、以下「PIML」)が香港政府との間でMOM契約を締結し維持管理を行っておりましたが、今般第1期契約期間が満了し、第2期もPIMLが受注致しました。

2.対象となる施設、事業の概要

(1) トンネルの概要

 大老山トンネルは、香港九龍半島の大老山(Tate's Cairn)を貫く双方向各2車線の山岳トンネルで延長は約4km、九龍地区のダイヤモンドヒルと新界地区のシャーティンを結ぶ有料道路です。1日あたりの平均交通量は6万3千台前後であり、九龍地区と新界地区を結ぶ主要幹線路線です。

(2) 業務の範囲、内容

 MOM事業者に求められる業務内容は、管理・運営(Management,Operation)業務として、交通管理・監視、料金徴収、巡回・パトロール、交通事故処理、災害非常時の緊急対応業務等、維持管理業務(Maintenance)として,トンネル及び換気棟、管理事務所の保守、電源、換気、照明等の機電設備、交通管制・監視システム及び料金徴収システムが含まれます。

(3) 入札方式及び契約概要

 本事業の入札は本年2月に公告され、PIMLが入札に参加、4月9日に入札、提案提出していたものです。
 入札は、価格及び技術提案(Quality proposal)による2封筒(Two Envelope)方式による競争入札方式で、価格50点/技術評価50点、合計100点の総合評価です。
 契約期間は2021年7月11日から2027年7月10日までの6年間、契約額は約495百万香港ドル(約88.2億円香港ドルレート14.2円で換算)であり、7月11日より運営を開始致します。 

3.今後の展開

 香港では道路や交通施設等インフラの維持管理にMOM契約方式が採用されており、20以上のトンネル、橋梁で事業が実施され、今後も多くの事業実施が予定されております。また、当社は香港において、当社がBOTで整備した東部海底トンネルを始め、西部海底トンネル、イーグルネストトンネル等数多くの施工実績を有しております。

 今後、当社はこれらのMOM事業及びトンネル施工の実績を活かし、香港のインフラMOM事業を拡大、展開して参ります。また、香港でのBOT、MOM事業や豪州シドニーハーバートンネル(Sydney Harbour Tunnel)でのBOT事業の実績、経験を活かして、豪州及びASEANでのPPP事業にも積極的に取り組んで参ります。更に、こうしたMOM、PPP事業の実施、展開において、当社や日本企業が保有するインフラの点検、維持管理、補修技術やIoT、交通シミュレーション技術等を積極的に提案し、我が国のインフラ輸出戦略にも貢献して参ります。

大老山トンネル(Tate's Cairn Tunnel)
位置図
新界地区シャーティン側 料金所
九龍ダイヤモンドヒル側 トンネル出入口

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