ベトナムでの再生可能エネルギー事業に参画 TTVN社と戦略的業務提携契約を締結

2021年02月26日

 株式会社熊谷組(社長 櫻野 泰則、本社 東京都新宿区 以下、「熊谷組」)は、フランスを拠点に全世界15カ国においてエネルギー事業を手がけるQAIR社のグループ企業QAIR International社とベトナムの再生可能エネルギー事業のトップ3企業であるTruong Thanh Vietnam Group JSC(以下、「TTVN社」)が共同で開発、運営するベトナムCat Hiepメガソーラー事業(所在地 Binh Dinh省、発電容量49.5MWp)の事業会社であるBinh Dinh TTP Energy & High Technology(以下「BDE社」)の株式30%を取得しました。
 今後、Cat Hiepメガソーラー事業について、QAIR International社と共同で事業運営に取り組んで参ります。
さらに当社は、TTVN社とベトナムにおける再生可能エネルギー事業の開発、事業運営を共同で実施するため、戦略的業務提携契約(Strategic Alliance Agreement)を締結致しました。
 当社では、再生可能エネルギー事業を中期経営計画の中での重要施策の1つとして位置づけており、今回のベトナムでの事業参画は海外における再生可能エネルギー事業展開の最初の取り組みとなるものです。Cat Hiep事業への経営参画及び今後とも拡大が期待されるベトナムでのメガソーラー、風力等の再生可能エネルギーの開発、事業運営に積極的に取り組むことにより、安定した受注、収益機会を獲得し、ESG経営を推進、脱炭素社会の実現にも貢献して参ります。

Cat Hiep事業の概要

 本事業はベトナム中南部のBinh Dinh省に位置し、QAIR International社とTTVN社が共同で開発、2019年6月より売電を開始しているメガソーラー事業です。土地面積は62haで、電力容量は49.5MWp、年間発電量は約7,400万kWh、約37,000世帯の電力を賄う規模であり、発電実績は計画時以上稼働となっております。ベトナムのFIT制度による事業であり、国営電力会社Vietnam Electricity Company との契約に基づき、契約期間は20年、売電単価は価格見直し前の9.35セント/kwhが適用されます。
 工事は、ドイツに本社を置く世界的な再生可能エネルギーの開発・設計・調達・建設企業であるJUWI社がEPCとして施工しました。本施設は、“Fast-Track Power Plant of the Year” として、2019年度のSilver Asian Power Awardを受賞しております。

【Cat Hiepメガソーラー事業の立地、施設全景】

位置
Cat Hiepメガソーラー施設全景

QAIR International社について

 QAIR International社は、フランスを拠点に30年以上、太陽光、風力、水力発電事業の開発、建設、運営を独自に手掛ける独立エネルギー事業者(IPP: Independent Power producer)であるQAIR社(QAIR SAS)のグループ企業で、ベトナムでは2018年より事業に取り組んでいる。
 QAIR社は、現時点で全世界での500MWpの再生可能エネルギーを開発済みであり、欧州、南米、アフリカ、アジアでの事業展開を通じて独立エネルギー事業者のリーダー企業を目指している。
 今回のBDE社の株式取得により、当社はQAIR International社とCat Hiep事業の共同運営を行って参ります。

TTVN社について

 ベトナムで再生エネルギー、建設、不動産事業等を手掛ける企業。2012年設立。メガソーラー、屋上設置ソーラー、風力事業等多くの事業の開発を手がけ、ベトナム国内の再生エネルギー市場のトップ3企業の1つ。稼働中の事業は今回対象事業のCat Hiepメガソーラー事業(49.5MWp)、HOA HOIメガソーラー事業(257MWp)等を始め、357MWpであり、開発・計画中のメガソーラー事業は約700MW、風力(洋上)事業はTRA VINH(49.5MW+49.5MW)の第1期事業が着工済みであり、約2.5GW以上の事業を開発・計画中で、さらに4.5GWpのLNG事業を開発中です。
 今回の当社とTTVN社との戦略的業務提携は、上記、TTVNがベトナムで開発・計画中のメガソーラー事業および風力事業の一部及び今後の新規計画事業について、共同で開発、事業化を図るものです。

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株式会社熊谷組 経営企画本部
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