インドネシア共和国ジャカルタ下水道整備事業(第1区) パッケージ2およびパッケージ3を受注 ~熊谷組、海外土木請負事業の再展開~ 

2023年07月18日

 株式会社 熊谷組(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:櫻野泰則)、 PT. WIJAYA KARYA(Persero), Tbk(本社:インドネシア共和国、社長:Agung Budi Waskito)、 PT. JAYA KONSTRUKSI MANGGALA PRATAMA, Tbk(本社:インドネシア共和国、社長:Umar Ganda)は、共同企業体を組成し、インドネシア共和国公共事業・国民住宅省居住総局から日本国政府の円借款事業によるジャカルタ下水道整備事業(第1区)において下水管渠を整備するパッケージ2およびパッケージ3を受注しました。

1. ジャカルタの現状

 ジャカルタはインドネシア共和国の首都であり、高層ビルが建ち並び、多くの車やバイク、人が行き交う東南アジア有数の大都市です。しかし現在の下水道普及率は、約12パーセントにとどまっており、ASEAN諸国の主要都市で唯一、本格的な下水道整備が進んでいません。生活排水がそのまま川に流され、井戸水から大腸菌が検出されるなど劣悪な水環境であり、健康への影響も懸念されていることから、下水処理施設の建設および下水管渠の整備が急務となっています。
 ジャカルタでは、JICAの技術協力により改定された「ジャカルタ汚水管理マスタープラン」において下水処理区を15に分けて段階的に整備する計画で、中心部に位置する第1区および第6区の下水道を最初に整備することが決まりました。

2. 工事概要

 本工事は、人口密度が高くショッピングモールなどの商業施設が多い第1区において、約38.5kmの下水管渠を建設する工事です。交通量が激しい地域のため、工事による交通渋滞への影響を最小限に抑える推進工法で施工します。

発注者

インドネシア共和国公共事業・国民住宅省居住総局

工事名

ジャカルタ下水道整備事業(第1区)パッケージ2
ジャカルタ下水道整備事業(第1区)パッケージ3

施工場所

ジャカルタ

工事監理

株式会社 オリエンタルコンサルタンツグローバル、株式会社 建設技研インターナショナル、PT. Multi Karadiguna Jasa、PT. Yodya Karya 共同企業体

請負者

株式会社 熊谷組、PT. WIJAYA KARYA(Persero), Tbk、PT. JAYA KONSTRUKSI MANGGALA PRATAMA, Tbk 共同企業体

受注金額

パッケージ2:約81億円、パッケージ3:約168億円

工事期間

1,460日(48ヶ月)

主要工事内容

パッケージ2:推進管 約14.2km、立坑 109ヶ所
パッケージ3:推進管 約24.3km、立坑 162ヶ所

3. 今後の展望

 弊社は2000年代以降、台湾を除いて海外の事業展開を縮小し、特に土木請負事業については事業展開を止めておりましたが、今般、日本国政府の質の高いインフラ輸出の方針を受けて事業を再展開し工事受注の運びとなりました。今後、東南アジア各国の交通渋滞・洪水・河川汚染などの社会的課題(SDGs)の解決に向けたインフラ整備に積極的に取り組んで参ります。

お問い合わせ先

〔リリースに関するお問い合わせ先〕
 株式会社熊谷組
 経営戦略室 広報部 電話03-3235-8155

〔当事業に関するお問い合わせ先〕
 株式会社熊谷組
 国際本部 国際建設部 電話03-3235-8639