国産バーク材原料『ブラックバークペレット』開発に成功 「地域の林業を 地域のエネルギーに」 ~カーボンニュートラル実現と電力安定供給の貢献を目指し、 まずは2022年四国から~

2021年12月13日

 株式会社熊谷組(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:櫻野 泰則)、清本鐵工株式会社(本社:宮崎県延岡市、代表取締役社長:清本邦夫)は、国内林業活性化ならびにカーボンニュートラル実現と電力安定供給への貢献を目指し、高品質なバイオマス燃料となる「ブラックバークペレット(国産バーク材原料、以下、「BBP」)を共同開発しました。原料のバーク材(木の皮)は、国産材の専門商社である住友林業フォレストサービス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 百瀬春彦)が調達を担います。
 バーク材は、現在使い途がなく廃棄物扱いとなっていて、バーク材を活用することで林業は新たな道を拓き林業活性化へ繋がることが期待されます。BBPは石炭火力への混焼材としても優れていて、混焼によりCO2を削減しカーボンニュートラルへの貢献と電力供給の安定化を目指します。海外材に頼らず国内の地域材を使い、地域でBBPを製造、地域への販売、地域へ環境にやさしい電力供給を目指した地産地消のエネルギー循環システムです。まずは2022年、四国愛媛県西条市から本ブラックバークペレットプロジェクトは始動します。

1. 開発の背景

 木は二酸化炭素(CO2)を吸収する森林吸収源として大切な役割を果たし、伐採後は製材し木製品として生まれ変わります。製材時に発生するバーク(木の皮)は現在使い途がなく、処理するには廃棄物として扱われています。私たちは、このバークを活用し木を無駄なくあますことなく利用することが、国内林業に新たな道を拓きひいては林業の活性化に繋がると考え、バークを原料としたバイオマス燃料の開発に取り組んできました。清本鐵工では2007年からバークペレットの開発に挑戦しすでに商品化されています。今般、熊谷組と清本鐵工は共同でバークペレットをさらに進化させた高品質のバイオマス燃料ブラックバークペレットの開発に成功しました。

2. ブラックバークペレットの商品概要

・開発者 :株式会社熊谷組、清本鐵工株式会社の共同開発
・商品名 :ブラックバークペレット(BBP) 
・主原料 :バーク材(樹皮)、植物性由来廃油少量
・特許 :特許出願中
・製造手法 :バーク材を半炭化し廃油を特殊手法で含浸       
・熱量 :6,000kcal/kg (石炭と同等水準)
・混焼率 :最大30%以上 (参考:HGI値40~50)
・保管 :高耐水性で野積み保管可能
・生産量 :30,000~35,000トン/1工場当たり

3. 今後の展開

 地方自治体と地元火力発電事業者と連携、協議し地域特性に合わせた地産地消のエネルギー循環システムを全国展開して参ります。

4.ステートメント

5.ロゴ

 地産地消のエネルギー循環システムを表現したロゴです。

お問い合わせ先

[お問い合わせ先]
 株式会社熊谷組 経営戦略室
 コーポレートコミュニケーション部 電話03-3235-8155

[製品に関するお問い合わせ先]
 株式会社熊谷組 関西支店 関西夢プロジェクト室
 小泉 電話06-6225-2123
 清本鐵工株式会社 フォレストエナジー事業部
 日吉 電話0982-63-6577