「自らを高め、未来をつくり、人を支える」、熊谷組では、若い世代の育成を目指し、様々な取り組みを実施しています。2019年4月に当社の育成指針となる「人財育成計画」を策定しました。

理念体系と求める人財像

ジョブローテーション

複数の職場や異なった職務を経験することで、幅広い知識と考え方を修得させることを目的にジョブローテーションを行っています。 
社員のキャリアと将来的に希望する職務や、社員一人ひとりの適性を踏まえて、計画的、段階的な異動により、キャリアパスを形成しています。

OJT

日常の業務を通して、上司および先輩が、部下および後輩に対し、職務遂行に必要な知識、技能、態度等を意識的、計画的、体系的、継続的に指導・育成していきます。「目標設定」「達成度確認」の面談を実施するとともに、求める人財像に即したスキルの習得状況チェックを行っていきます。

集合研修

OJTの補完と専門知識の修得、自己啓発の意欲を向上させることを目的として、教育訓練や研修を計画的に行っています。社員が修得すべきスキルのガイドラインを定め、専門知識を高めるための各分野別研修と階層別研修を年次ごとに実施しています。

自己啓発支援

技術士、一級建築士などの公的資格の取得を奨励し、受験者を対象に補講や模試を実施し、社員のスキルアップにつながる自己啓発を支援、促進しています。

人事評価や業務遂行におけるコミュニケーション

期初に目標設定面談、半期に進捗確認面談、期末に自己評価確認面談、さらに評価結果についての面談と1年間で計4回、社員とその上司による面談を実施しています。将来の職場配置や能力開発についての希望は、すべての社員が社内の申請システムから「キャリアプラン申告」として上長を通さず、いつでも人事総務部へ申告ができます。

高い研修受講率の実現

研修時は受講者本人への案内とは別に、所属本部・支店長、上司にも通知し、研修に参加しやすい雰囲気づくりに取り組んでおり、2022年度の年間平均受講率は92%です。

階層別研修の受講率推移(過去5年間実績)

対象別区分 研修名称 受講率(%)
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
役割 新任ライン部長研修 80 100 90 91 88
一次評価者研修 97 100 83 68 70
OJTトレーナー研修 66 86 100 94 96
昇格時 新任管理職研修 93 84 94 95 95
新任初級管理者研修 93 89 94 93 88
新任指導職研修 92 89 96 96 98
年次別 管理職5年次研修 91 89 94 95 90
3年次研修 98 99 100 100 100
若手フォローアップ研修 99 99 98 100 100
新入社員研修 100 100 100 100 100
選抜 次世代経営者育成研修 未実施 未実施 未実施 100 未実施

2022年度階層別研修受講者

研修名称 対象者(名) 受講者(名) 受講率(%) 受講時間(時間)
総時間 一人当たり
新任ライン部長研修 27 24 88 744 31
一次評価者研修 148 104 70 832 8
OJTトレーナー研修 93 90 96 720 8
新任管理職研修 41 39 95 624 16
新任初級管理者研修 26 23 88 368 16
新任指導職研修 78 77 98 1,232 16
管理職5年次研修 63 57 90 912 16
3年次研修 96 96 100 1,536 16
若手フォローアップ研修 108 108 100 5,616 52
新入社員研修 112 112 100 19,712 176

※上記の他、「次世代経営者育成研修」を数年に一度選抜研修として実施しています。直近は2021年度に部長クラス20名を対象として実施しました。

階層別研修体系

職層 年次別研修 昇職時研修 役割研修 選抜研修
管理職層 次世代経営者
育成研修
新任ライン部長
研修
管理職
研修
一次評価者
研修
新任管理職
研修
初級
管理職層
初級管理者
研修
指導職層 新任指導職
研修
一般職層 OJTトレーナー
研修
3年次研修
 
若手フォロー
アップ研修
新入社員研修

品質にこだわる技術者の育成

最良の品質は、品質保証体制、品質にこだわる人財、実効性あるプロセスが一体となって実現するものと考えています。熊谷組は、人財育成体系に基づき人財を継続的に育成し、品質保証体制のもと各プロセスにおいて、計画 (Plan)、実行(Do)、確認・点検(Check)、見直し・改善(Act)のサイクルを回し、その質を高めています。

社員研修

施工部門の3〜12年目の社員を対象とした2か月間の集中講座での施工図実習研修を行っています。他にも品質管理能力の向上を目的として、躯体工事の品質管理を習得する「施工技術研修会」や設備・電気工事に関する知識を学ぶ「設備・電気研修会」を開催しています。

OFFJT教育(建築施工系職員)

建築施工系職員に対して、工程に応じた現場状況を表現できる操作方法の習得を目的として、ARCHICADや Smart CON Planerの基本操作について、実機を使用した集合教育を支店ごとに少なくとも年間2回以上行っています。

協力会社の研修

熊谷組の熊栄協力会ではQ(品質)C(原価)D(工程)S (安全)E(環境)に関する能力向上を目指し、各種研修を行っています。

全国技術発表会

日々進化する建築・土木の技術情報を共有し日常業務での活用を目的に、熊谷組開発の技術や全国の作業所で導入された新技術を全支店にリモート会議システムで中継した発表会を行っています。