既存建物の免震レトロフィット構法
closeレトロフィット(retrofit)とは、古い耐震設計法にて設計・施工された既存建物(レトロ建物)を、現行法の耐震機能を有する建物に変身させる(フィットさせる)ことです。本構法は、免震装置を用いて既存建物を免震化し、上部建物への地震力を低減することにより、耐震性を向上させるもので、特徴としては、①免震層より上部建物の地震力が小さくなり、上部建物は軽微な耐震補強か、場合によっては補強の必要がなくなります。②建物外観や内観を変えなくて済み、建物使用者の動線や内部間仕切り位 置等に制約がなくなります。③建物を使いながらの施工が可能となり、使用者の他の場所への一時的な移転等がなくなります。