- プレスリリース
次世代の持続可能な循環型農業「アクアポニックス」の陸上養殖におけるサーキュラーエコノミーの実現に関する連携協定締結
2024年11月13日
株式会社熊谷組(取締役社長:上田 真)は、水耕栽培と養殖を掛け合わせた次世代の持続可能な循環型農業「藻類×アクアポニックス」実証実験において、株式会社トーセン農場(代表者:堀川 幸運 所在地:佐賀県嬉野市塩田町大草野丙310)と陸上養殖におけるサーキュラーエコノミーの実現に関する連携協定を令和6年11月1日に締結しました。
1. 協定の概要
この協定締結の趣旨は、世界的なサーキュラーエコノミーへの移行の動きを見据えた両社が連携し、陸上養殖における未利用魚をアップサイクルした魚餌を製造し、自社の陸上養殖に再利用する資源循環を通じて、持続可能な陸上養殖業の実現を目指し、熊谷組 佐賀藻類×アクアポニックスラボラトリーにおいて協業するというものです。
現在、日本の養殖業は給餌に必要な魚粉の大半を輸入に頼っており、円安や物価高により魚餌の価格の高騰が課題となっています。ラボラトリーの未利用魚をアップサイクルして魚餌を製造し、陸上養殖魚に給餌することにより、魚餌のコストダウンと資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を進め、SDGs実現に向けた資源循環サイクルの構築を図ります。

また、一般的な魚餌には魚粉が使用されており、魚を煮熟したあとに圧搾機で油と水を分離し、そのカス(フィッシュミール、魚粕)を乾燥させて粉砕したものであるため、水と油と一緒に栄養分まで流出してしまいます。株式会社トーセン農場独自の特許製法によって製造される魚餌は圧縮せずに製造することにより、DHAやEPA、ビタミンなどの成分が一般的な魚餌と比較して数倍多く含有しているため摂餌が良く、養殖魚の成長促進や残餌減少による水質汚染の防止効果が見込まれます。さらに製造工程において、店舗や家庭から排出される使用済み天ぷら油など廃食用油をリサイクルして燃料に使用することで環境に配慮された取り組みへと繋げています。

2. 今後の展開
熊谷組は資源・製品の価値の最大化、資源消費の最小化、廃棄物の発生抑止等を図り、環境と経済発展が両立した持続可能な循環型社会の形成を推進します。
本件に関するお問い合わせ
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株式会社熊谷組
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