「環境配慮型λ-WOODⅡ®」が環境製品宣言ラベルSuMPO EPDを取得
2024年09月11日
株式会社熊谷組(代表取締役社長:上田 真)は、自社開発の木質耐火部材「環境配慮型λ-WOODⅡ®(ラムダウッド・ツー)」の環境製品宣言ラベルSuMPO EPD(旧エコリーフ)を取得しました。環境製品宣言EPD(Environmental Product Declaration)※1の取得は、当社初となります。 接着剤を使用せず木材と耐火被覆材を分別解体可能な仕様とした「環境配慮型λ-WOODⅡ®」は、従来工法による場合と比べ、解体・リサイクル段階の温室効果ガス(GHG)排出は21.7%の削減が可能となります。また、解体後の産業廃棄物の排出量についても50%に半減すると試算されます。 今後は、「環境配慮型λ-WOODⅡ®」の物件適用を促進し、事業化を進めるとともに、カーボンニュートラル社会への貢献を目指します。
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1. SuMPO EPDについて
EPDは、国際基準であるISO14025に準拠するEPDプログラム運営者によって管理されており、日本ではSuMPO(一般社団法人サステナブル経営推進機構)がSuMPO環境ラベルプログラム(SuMPO EPD)を運営しています。
SuMPO EPDは、LCA(Life cycle assessment)手法を用いて、原材料調達から生産、流通、使用、廃棄・リサイクルに至るまでの製品のライフサイクルステージ全体における環境負荷が適正な手順でデータ化(定量化)され、第三者検証に合格した製品であることを示します。
なお、2024年4月に「エコリーフ」を「SuMPO EPD」へと名称変更しています。
2.「環境配慮型λ-WOODⅡ®」について
当社では、今後需要が高まると予測される中大規模の木造建築の実現に向けて技術開発を進めています。環境配慮型λ-WOODⅡ®は熊谷組独自の木質耐火部材で、芯材(木)と耐火被覆層(強化石膏ボード)との間に接着剤を使用しないことから、建築物の解体時に木材と耐火被覆材の分別廃棄やリサイクルを可能とする環境にやさしい仕様としています。
3. 1時間耐火構造の柱の環境影響評価
今回、「環境配慮型λ-WOODⅡ®」について、接着剤を使用しないで製作した場合と従来通り、接着剤を併用して製作した場合の2通りで環境影響を試算しました。その結果、分別廃棄可能な仕様はそうでない場合に比べ、解体・リサイクル段階における温室効果ガス(GHG)排出量が21.7%削減されることがわかりました。また、建築物の解体時に排出される管理型産業廃棄物量は50%に低減されると試算されます。
今回取得した2件のSuMPO EPDの環境情報の比較を通じ、接着剤を使用しない環境配慮型λ-WOODⅡ®の環境優位性とCO2削減貢献量を確認しました。
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本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社熊谷組
経営戦略本部 広報部 電話:03-3235-8155
本製品に関するお問い合わせ先
株式会社熊谷組 技術本部
新技術創造センター 木材利用開発グループ 電話:03-3235-8617