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不動産ファンド事業に本格投資~総戸数約1,000戸・総資産約700億円、 ESG配慮型の米国不動産開発私募ファンドへ投資~

2022年03月30日

 株式会社熊谷組(社長:櫻野 泰則 本社:東京都新宿区、以下、熊谷組)は住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区、以下、住友林業)と100%子会社の米Crescent Communities, LLC(CEO: Brian Natwick、本社:ノースカロライナ州シャーロット、以下、クレセント社)が運用を開始した、米国不動産私募ファンドに2月28日参画しました。成長著しい米国サンベルト※1の有力な都市圏で賃貸集合住宅4件(総戸数約1,000戸、資産規模USD580百万(約700億円))を開発し、5年間運用する計画で、全物件でLEED※2またはNGBS※3を取得するESG配慮型のファンドです。本ファンドへは当社を含む複数の日本企業が参画し、参画企業がこれまで培ってきた多様な知見を活かしながら、開発プロジェクトを推進します。当社はこれまで取り組んできた住友林業との協業を本ファンドへの投資を通じて発展させ、今後海外事業での中長期的な収益の拡大をめざします。

左:NOVEL Beach Park 右:NOVEL 14th Street

NOVEL Beach Park

NOVEL 14th Street

本ファンドの特徴

  • コロナ禍を経ても高い雇用成長率・経済成長率を誇る米国サンベルトの有力な都市圏における4件の新規開発プロジェクトをターゲットとしたプログラムです。
  • 雇用地や店舗、交通機関、飲食店などの施設に近接した立地において、多くの共用設備を備えデザイン性に優れた、Live、Work、Playのコンセプトにフォーカスする魅力的なアセットを新規開発します。
  • LEED やNGBSなど環境認証の取得に加えて、近隣のステークホルダーらとアイデアを出し合い地域社会に求められる開発コンセプトを作り上げるクレセント社独自のワークショップ「キャンバスセッション」を実施。入居者の健康配慮に関するFitwel認証※4の取得など、ESGの観点から付加価値を高めています。
  • 住友林業100%子会社であり、全米集合住宅開発事業者ランキング15位※5に位置し2019年にはMultifamily Development Firm of the Year受賞した※6デベロッパーであるクレセント社が企画、開発、運用に携わり、日本ではSFCアセットマネジメント株式会社(社長:吉澤 雄次郎 本社:東京都千代田区、以下SFCAM)が本ファンドに対して投資助言するとともに、参画する日本企業とのコミュニケーションの窓口となります。
  1. サンベルト:米国南部のカリフォルニア州からノースカロライナ州に至る、北緯37度線以南の温暖な地域を指す。ハイテク産業、航空・宇宙産業、レジャー産業などの先端的産業が発展している。
  2. LEED認証:USGBC(US Green Building Council)が開発及び運用を行っている、建物と敷地利用についての環境性能評価システム。
  3. NGBS(The National Green Building Standard) 認証:米国国家規格協会が唯一、環境配慮型の戸建住宅や集合住宅の評価制度として認めている認証。
  4. Fitwel認証:米国連邦政府調達局(GSA)と疾病管理予防センター(CDC)が主導で開発された建物利用者の健康や労働環境に配慮したデザインや管理運用を認証する仕組み。
  5. 2021 NMHC25 全米ランキング15位。(2020年における集合住宅着工戸数ランキング)
  6. 集合住宅開発における創造的な開発コンセプトや革新的な戦略、優れたデザイン、マーケティング等が評価され、2019年にNAHB主催のMultifamily Pillars of the Industry Awardsの最優秀賞Multifamily Development Firm of the Yearを受賞。

Crescent 社概要

本社 ノースカロライナ州シャーロット
代表者 Brian Natwick(CEO)
従業員 147名(2022年1月時点)
沿革 1904年に創業した電力会社Duke Energy 社が1939年に設立した林業部門を期限とし、1990年から不動産開発事業に進出。2018年7月より住友林業の100%子会社。
事業概要 本社のあるシャーロットを中心に、米国の南東部、南西部の10州及び1特別区の16マーケットで集合住宅及び商業複合施設等を開発。

SFCアセットマネジメント株式会社概要

本社 東京都千代田区大手町
代表者 吉澤 雄次郎(代表取締役社長)
従業員 15名(2022年2月時点)
設立 2020年11月
事業概要 住友林業グループ等が組成する投資ファンドに関する投資助言業務

ファンドの概要

概要 ESG配慮型米国不動産開発私募ファンド
サイズ 想定時価評価総資産規模 約700億
アセット 賃貸集合住宅4物件 新規開発
物件名 1.NOVEL Beach Park 2.NOVEL 14th Street 3.NOVEL River District
4.NOVEL North Buckhead
所在地 フロリダ州
タンパ
ワシントンD.C. ノースカロライナ州
シャーロット
ジョージア州
アトランタ
構造 RC造10階建 RC造8階建 木造3-4階 RC造25階建
戸数 289戸 200戸 292戸 250戸
運用期間 5年間運用後、売却
マネージャー 住友林業グループ:米国/クレセント 日本/SFCAM
組成時期 2022年2月
ESG 原則として米国建物環境配慮認証(LEED・NGBS・Fitwel等)を取得キャンバスセッションを通じた地域社会に配慮した開発

 熊谷組は「中期経営計画(2021~2023年度)」において、事業戦略の一つとして「建設周辺事業の進化」を掲げ、本戦略のもと不動産開発事業への取組に注力しています。住友林業との連携による本ファンドへの投資により「建設周辺事業の進化」を加速させ、収益源多様化による安定収益の確保を目指します。また本ファンドでは、全ての物件でLEED等の環境認証を取得します。当社が掲げるESG取組方針に則り、これまで当社はLEEDやCASBEEをはじめとする環境認証の取得や断熱耐火λ-WOOD(ラムダ-ウッド)等の中大規模木造建築の技術開発を進めてきました。不動産開発事業への投資分野においても同方針に則り、熊谷組は持続可能なコミュニティーの実現に貢献していきます。

お問い合わせ先

株式会社熊谷組
経営戦略室コーポレートコミュニケーション部広報グループ
TEL:03-3235-8155