- プレスリリース
立ち上がり補助機能付き歩行車「フローラ・テンダー」のNEW MODEL発表
2021年01月15日
株式会社熊谷組(取締役社長:櫻野 泰則)は、かねてから開発してまいりました立ち上がり補助機能付き歩行車「フローラ・テンダー」の販売を2020年11月11日よりグループ会社の株式会社ファテック(取締役社長:青野 孝行)を通じて開始しました。
「フローラ・テンダー」は、介助者の方が操作をすることにより、使用する方がより安全に使用できる製品になっています。
1. フローラ・テンダーの概要
立ち上がり補助機能付き歩行車「フローラ・テンダー」は、電動による立ち上がり補助機能のある歩行車です。使用者は専用のスリング・ベルトを着け、スリング・ベルトにあるリングとフローラ・テンダーのフックを連結することにより、電動で楽に立ち上がることができます※1。また、歩行時は、スリング・ベルトとフローラ・テンダーが連結されていることにより、転倒を防ぐことができます。立ち上がり及び座り込み時のフローラ・テンダーの操作は、介助者がリモコンを操作することで介助者による周囲の確認や使用者のサポートなどが可能となり、安全に使用できます。立ち上がり動作を電動で補助することにより、介護者の負担軽減も期待できます。また、車イスと同等のサイズなので、車イスが使える環境であれば追加の改修なしで使用できます
- 歩行車としての機能にアシスト機能はありません。歩行は通常の歩行車と同様に使用者の自力での歩行になります。




2. 「電動立ち上がり補助機能付き歩行車」として国内初の介護保険対象
これまで介護保険の対象となっている福祉用具の多くは、単一の行動(動作)に対応するものでした。しかし、歩行車などを使えば歩ける方の中には、歩行したくても立ち上がりが困難な方が一定数おり、その方たちの歩きたいという希望を叶えるには、歩行と立ち上がりという2つの動作に対応する福祉用具が必要でした。「フローラ・テンダー」は、立ち上がり補助と歩行補助という2つの機能を持ち、かつ立ち上がりの補助を電動で行う製品として国内で初めて介護保険の適用対象になりました。収入によって負担額は異なりますが、介護認定を受けた方は、1割~3割の自己負担でレンタルまたは購入できるようになりました。
3. 国内初の一般財団法人電気安全環境研究所(JET)のロボット安全認証取得
福祉用具の多くは、JISに構造や安全に関して規定されています。「フローラ・テンダー」は、歩行車に立ち上がり補助機能を付加した製品ですので、それらを規定する単一の規格はありませんでした。そこで、お客様により安全にお使いいただけるよう、複数のJIS規格※2とリスクアセスメントに基づいて、福祉用具として国内で初めて一般財団法人電気安全環境研究所(JET)のロボット安全認証※3を取得しました。
※2 JIS T 9265 : 2019「福祉用具-歩行補助具-歩行車」とJIS T 9241-6 : 2015「移動・移乗支援用リフト-第6部:立ち上がり用リフト」およびその関連規定
※3 認証書番号 RT002-001、認証登録日 2020年11月10日

4. 今後の展開
今後は、福祉用具の開発・販売を進めるとともに、病院・福祉介護施設の新築・増改築の提案や住宅のバリフリー改修など、熊谷組グループの新たな事業分野として福祉介護市場を開拓していくとともに、SDGs17の目標の一つである「すべての人に健康と福祉を」の実現に取り組んでまいります。
フローラ・テンダー仕様
- 形式:FTS-010
- 寸法:幅 600mm、奥行 943mm、全高 1,220mm
肘置き高さ 910~1,100mm、肘置き間隔 380mm、脚部高さ 195mm - 重量:50kg
- 価格:70万円(スリングベルト含む)
お問い合わせ先
[本リリースについてのお問合せ先]
株式会社熊谷組 コーポレートコミュニケーション室
広報グループ 電話03-3235-8155
[製品・販売に関するお問い合わせ先]
株式会社ファテック
電話03-3235-6268/6269
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社熊谷組 技術本部新技術創造センター開発第1グループ
電話029-847-7505