「シリーズ 建築の音環境入門 100号記念号」を刊行しました
2017年03月21日
株式会社熊谷組(取締役社長 樋口靖)らで構成する床衝撃音研究会は、このたび山下恭弘信州大学名誉教授監修のもと「シリーズ 建築の音環境入門 100号記念号」を刊行しましたのでお知らせします。
※床衝撃音研究会(会長 山下恭弘信州大学名誉教授)
床衝撃音研究会は共同住宅のよりよい音環境の研究を目的として、2006年に株式会社熊谷組(取締役社長 樋口 靖)、有限会社泰成電機工業(代表取締役社長 清水雅弘)、フジモリ産業株式会社(代表取締役会長兼社長 藤森行彦)、野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生)、万協株式会社(代表取締役社長 清水雅弘)、有限会社音研(代表取締役 石川義治)が設立した組織です。
1. 100号記念号の内容
床衝撃音研究会では、2008年からデベロッパーや設計事務所、建設会社などの技術者向けに小冊子「建築の音環境入門」をシリーズ化して発刊してきました。
このたびの「シリーズ 建築の音環境入門 100号記念号」では、これまで要望の多かった「実務者のための建築音響設計法」をとりあげています。建物の設計や施工に携わる技術者が、音環境についてわからないことがあった時にすぐに本号を見て、必要に応じてどのような音環境対策を行ったら良いか、などをわかりやすい構成で解説しています。
本号は「第1章 建築音響の基礎」「第2章 室内静謐性能・空気音遮断性能」「第3章 床衝撃音遮断性能」「第4章 実務的な建築音響設計法」の4部で構成されており、各章の内容は以下のとおりです。
シリーズ 建築の音環境入門 100号記念号 目次
第1章 建築音響の基礎 |
2 |
第3章 床衝撃音遮断性能 |
17 |
1)設計目標値の設定 |
17 |
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第2章 室内静謐性能・空気音遮断性能 |
11 |
2)設計・施工上の留意点 |
17 |
2.1 外部から室内に入射する音 |
11 |
3)竣工時の測定・評価方法 |
19 |
1)設計目標値の設定 |
11 |
||
2)設計・施工上の留意点 |
12 |
第4章 実務的な建築音響設計法 |
21 |
3)竣工時の測定・評価方法 |
13 |
4.1 室内静謐性能 |
21 |
2.2 共用設備機器稼働音 |
13 |
1)各経路から入射する音の予測計算法 |
21 |
1)設計目標値の設定 |
13 |
2)室内外差圧の予測計算法 |
22 |
2)設計・施工上の留意点 |
13 |
3)予測計算例 |
24 |
3)竣工時の測定・評価方法 |
14 |
4.2 界壁の空気音遮断性能 |
26 |
2.3 固体伝搬音 |
14 |
1)2室間の室間音圧レベル差の予測計算法 |
26 |
1)設計目標とする評価値の設定 |
14 |
2)2室間の室間音圧レベル差の予測計算例 |
26 |
2)設計・施工上の留意点 |
14 |
4.3 重量床衝撃音遮断性能 |
26 |
2.4 空気音遮断性能 |
15 |
1)インピーダンス法による予測計算法 |
26 |
1)設計目標値の設定 |
15 |
2)予測計算例 |
28 |
2)設計・施工上の留意点 |
15 |
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3)竣工時の測定・評価方法 |
16 |
参考資料1 関連する法規 |
32 |
参考資料2 関連する日本工業規格 |
32 |
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索引 |
33 |
2. シリーズのこれまでの歩み
床衝撃音研究会では、2006年2月に「インピーダンス法による床衝撃音レベル予測計算法の解説」(2012年10月改定)を刊行し、翌年7月に「集合住宅の音環境-乾式二重床のQ&A-」(2013年2月改定)を刊行しました。その後、読者から「建築の音環境を判りやすく理解できる小冊子を発刊してほしい」との要望があり、「シリーズ 建築の音環境入門」を2008年11月より毎月刊行してきました。
本シリーズは、デベロッパー、設計事務所、建設会社などの皆様にどのような内容が望ましいかなどの意見や要望を伺いながら、「読みやすくわかりやすい内容」と「適度なボリューム」とすることを編集方針として掲げ、信州大学山下恭弘名誉教授の監修のもとに制作しています。
3. 今後の展開
引き続き共同住宅の音環境に関する重要なツールとして位置づけ、デベロッパーや設計事務所などに対して積極的に提供していく予定です。さらに、本書をご覧になった方からの質問や忌憚のない評価・意見をふまえ、より読みやすく有用な手引書として制作していく方針です。
【本リリースに関する問い合わせ先】
株式会社 熊谷組 経営企画本部 広報部 電話03-3235-8155