学校建設を通じた国際社会貢献 KUMAGAI STAR PROJECTを推進

2016年05月18日

 株式会社熊谷組(取締役社長 樋口 靖)は、海外での社会貢献活動の一環として、認定特定非営利活動法人ブリッジエーシアジャパン(理事長 根本悦子 所在地:東京都渋谷区)と協働し、ミャンマー連邦共和国で小中学校の校舎建設に取り組むKUMAGAI STAR PROJECTを進めています。

1.プロジェクトの背景

 ミャンマー連邦共和国(以下、ミャンマー)では、教育水準を国際的なレベルに向上させるため、義務教育の無償化、学校環境整備とともに、教員の能力向上や待遇改善を重点事項として掲げ、教育改革に取り組んでいます。
 こうした政府の取り組みの一環として、熊谷組では2015年3月からタウングー教員養成大学新築工事(バゴー地方域タウングー市)に携わっています。その一方で、小中学校に教室が足りないため、上の学年に上がれず、日本でいう中学過程を終えられない子供たちも数多くいるのが現状です。
 そこで熊谷組では、このような状況に鑑み、未来ある子供たちに学ぶ機会をつくり、それぞれの人生で輝く星になってほしいという願いを込め、KUMAGAI STAR PROJECTと名づけた学校環境整備の取り組みを開始しました。

2.プロジェクトの概要

 ミャンマーでは、外国籍のNPO法人が活動できる地域は決められており、建設校の選定と建設を行うためには、政府が発行するMOU(Memorandum of Understanding)という合意覚書が必要となります。ところが、当社の現場があるバゴー地方域で学校建設を行うためのMOUを持つ日本のNPO法人はありませんでした。
 しかし、当社が建設校の選定調査と決定を行い、教育省から建設許可を受け、地元との交渉に長けたNPO法人が建設を行う場合は、MOUは必要ないことが分かり、当社では日本の認定NPO法人ブリッジエーシアジャパン(以下、BAJ)と協働し、下記の学校建設のスキームを構築しました。


 〔プロジェクトの大きな流れ〕
①熊谷組が自社の事業活動地で調査し、建設校の決定をして教育省から建設許可を得ます。
②地元との交渉に長けたBAJが、学校や地域の人々とやり取りをしながら学校建設を行います。
 建設には技能労働者の半分を、地元の職のない若者を雇用し、手に職をつけてもらいながら学校建設を行います。
③本プロジェクトの現場で働く職人には、同じ地域にある当社施工の現場を見学してもらうことで、若い技能労働者の育成にも貢献します。

 在ミャンマー日本大使館によれば、こうしたスキームはミャンマーにおいては「初めてのしくみ」になります。

3.プロジェクト第一号のティライン小中学校

 本プロジェクトの第一号となったティライン小中学校は、ミャンマー最大の都市ヤンゴンから北へおよそ240km離れたバゴー地方域タウングー市にあります。
 当社では2015年3月、タウングー教員養成大学の現場から半径30km以内の地域で、教室が足りない学校の調査を行いました。そして対象校26校の中から、学校と地域の人々へのヒアリングをへて、建設に一番積極的なティライン村のティライン小中学校をプロジェクト第一号の学校に選定しました。
 現在、校舎建設は順調に進んでおり、2016年5月末に完成する予定です。

4.今後の展開

今後、熊谷組では、当社のお客様もKUMAGAI STAR PROJECTに参加できるしくみを考えており、お客様と共に 社会貢献を行う事により、お客様とより強いつながりを作り上げて行きたいと考えております。
 本プロジェクトを「熊谷組と熊谷組のお客様で行う社会貢献活動」と位置付け、NPOと協働し継続的に取組んでいく予定です。

以上

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[本リリースに関するお問い合わせ先]
 株式会社 熊谷組 広報部
 部長:五十川 宏文
 担当:小坂田 泰宏 (電話03-3235-8155)