社員インタビュー【建築積算】

「数量」と「単価」を

正確に算出、

積算は利益に直結する

責任がやりがい。

塩島 優日

北陸支店 FU建築部 積算グループ 
2020年入社

建築積算1
経歴
2020年に入社後、FU建築部 積算グループに配属。3年の積算研修を終え、2023年4月から北陸支店の積算担当に着任した。北陸支店のある金沢はゆかりのない地ではあったが、持ち前の積極性と物怖じせずに果敢に挑戦するスタイルですでに周囲から厚い信頼を獲得している。「ライフステージが変わってもずっと働き続けられるのが積算職」と語るように、熊谷組で長期的に活躍するプランを描いている。
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熊谷組を選んだ理由

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就活を始める前から、建設業で働きたいと思っていたのですが、将来的に結婚や出産などのライフステージの変化があった際に、現場で働き続けるイメージが湧かず、建設業で「ずっと働ける仕事は何だろう」と考え、大学の先生に相談した際に初めて積算の仕事を知りました。

積算は図面や仕様書をもとに工事全体の費用を算出する仕事ですが、その仕事内容を調べて理解していくうちに、細かい作業を黙々とこなすスタイルが「私に合っているかも」と思えたので、積算職の新卒募集をしている会社に絞って就活を行うことにしました。

積算職の新卒募集をしている会社はあまり多くないのですが、その中の1社が熊谷組でした。私は中国地方の大学に通っていたのですが、中四国支店で担当だった熊谷組の人事の方がすごく親身で丁寧に接してくれたことを今でも感謝しています。大学では積算の授業がなく、分からないことが多かったのですが、熊谷組は仕事のイメージが湧くように積算職の先輩社員の方と話す機会を作ってくれました。私の疑問や不安に対し、親切に、かつ迅速に対応いただいたことも入社を決める理由となりましたね。

会社としての正解を提示する積算の役目とは

建築積算3

私は4年目で経験値もまだまだではありますが、積算はプロジェクトの行く末を左右する責任ある仕事だと思っています。すべての仕事にお金が関連してくるだけに、見積もりを作成する形で会社の利益創出に携われることに素晴らしさを感じています。大変なことはすごく多いですが、やりがいがありますし、「頑張って働いている!」と実感できる職種です。

積算職は現場上がりの方が多い傾向にありますが、私は新卒で現場を経験せずに積算職に配属されました。最初は図面も読めませんでしたし、現場のことも全然分からなかったので、1、2年目は仕事についていくので毎日が必死でした。積算の仕事は図面に書かれていない要素を「数量」と「単価」で表す必要があるので、現場を想像したり、汲み取ったりして見えないところを算出する作業には今でも苦労しています。

積算は現場の方を筆頭に営業、設計、専門工事業者ら様々な立場の方と交渉や金額相談をする業務が大半を占めます。そうした多くの立場の方々が関わる業務なだけに、ステークホルダー全員が納得できる全体としての答えを見積もりに反映するのが積算の務めです。正解がない仕事だからこそ、立場が異なる人に説明する際の伝え方や自分の理解度を踏まえたコミュニケーションを取ることを常に意識しています。

成長のきっかけになった現場研修の経験とは

建築積算4

北陸支店に着任する前に、自分が見積もりを担当した物件に現場研修で行く機会がありました。その物件では、現地調査から始まり、見積もり業務に加えて現場との打ち合わせやお施主さんとの交渉まで多岐にわたって関わりました。そうした思い入れのある物件だったからこそ、実際に現場に行き自分が積み上げた「数量」と「単価」が建物として形になったことが感慨深かったです。何とも言えない達成感を覚えました。

積算の通常業務だと、机上の空論ではないですが、デスクワークだけで理屈を構築することが大半です。そうした理屈によって算出した数字から、現実の建物として完成する様子を実際に目の当たりにし、現場研修後はイメージが具体的に思い描けるようになった面もあり、算出する「数量」と「単価」をよりリンクして考えられるようになったと思います。

見積もりの正当性については常に意識していて、自分の中で根拠を持ってお金を積み上げることを徹底しています。「適当でいいや」と思ったり、説明できなかったりするのをなくすことは、積算の仕事をするうえで非常に重要です。機械は何を使用して、工事日数は何日で、労務費と材料費がいくらでなど、もろもろの条件を踏まえて「単価はこの金額」という根拠ある組み立て方を実践しています。より具体的に説明ができるように、物件のデータベース化にも取り組んでいます。実績のある類似物件の情報をベースとすることで、金額の根拠をより明確に伝えられるようになりました。

建築積算5

自分次第の働き方ができる積算の魅力

積算職で良かったなと思うのは、公私ともに自分の中でのバランスが立てやすいことです。現場仕事だと、どうしても全体の進捗や天候などの外的要因に左右されることが多いと思います。一方で積算はタイムマネジメントがしやすく、「やると決めたら、その日までにやり切る!」と決めるなど、自分でスケジューリングしやすいところも積算の仕事の魅力の1つです。もちろん、周りに協力してもらうこともありますが、積算の仕事は1人で完結することも多く、頑張りや成長も本当に自分次第であり、とことん向き合おうと思えば、深堀して数字を突き詰めて探求することもできますし、自分の判断や選択で仕事を進捗させやすい点が私に合っていると思います。

後は他の職種よりもより多くの図面を見られる点も魅力です(笑)。先輩は図面を見るだけでおおよその金額感を算出できるので、私もいつかはそうなれるように努力し続けたいと思います。

SCHEDULE

1日のスケジュール

出社
メール確認
持参のコーヒーでリラックス
専門工事業者見積もり比較

休憩
昼食のお供はコーヒー
図面確認
打ち合わせ

購買と値入業者の打ち合わせ
値入(見積もり単価を記載するシステムに入力する)業務
翌日の業務の確認
退社

就活生へのメッセージ

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私自身がそうでしたが、入社前と入社後で熊谷組へのイメージのギャップが少なかったことは、非常に良かったと思っています。就活生の方も気になる会社で、具体的に働くイメージや自分が活躍している様子などが浮かぶとしたら選択肢の1つに入れるといいかもしれません。そうした具体的なイメージができればできるほど、入社後に活躍しやすいと思います。

後は、建設業の中でも意匠・構造の研究室だから設計、多くの人が選ぶから施工管理という職種の選び方ではなく、今後40年、人生で長く続けることになる仕事だからこそ、「自分が何をしたいのか」「何を大切にして働きたいのか」を忙しくてもじっくりと考える時間を作ってみてください。

  • 所属・役職・内容は取材当時のものです。

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