社員インタビュー【管理部門】

建設業は現場だけじゃない、

バックオフィスから

「ものづくり」を支える魅力。

太田 昌宏

管理本部 審査部 
2015年入社

管理部門1
経歴
2015年に入社後、東北支店の管理部配属となりユニット業務(現場支援)に従事する。入社半年後には、岩手県釜石市の復興現場に事務として1年ほど常駐を経験。その後、支店に戻りユニット業務と後輩育成を担う。4年目からは支店管理グループ(人事総務)として、東北地方の採用活動や社員の勤怠管理・健康推進を担当。7年目より、本社での管理本部 審査部へ異動となり、与信管理業務や新規事業のリスク評価・管理をバックオフィス視点で行う。
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熊谷組を選んだ理由

管理部門2

就活をする際、大きなものを作る建設業界に憧れを持っていましたが、土木や建築の専門知識がなかったので、事務職として建設に関われるという軸で熊谷組を選びました。

熊谷組へのOB訪問では、自分の将来などの話を相談したところ、担当部長の方が1時間以上も親身になって話を聞いてくれました。とても面倒見のいい会社だと感じましたし、入社後も困ったことがあったら、親身にサポートしてくれそうなところが入社の決め手になりました。実際に入社してからは、イメージ通りの雰囲気でとても働きやすいです。

また、大学時代の部活の寮を熊谷組が施工したというつながりもあります。私は部活のマネージャーもしていたため、熊谷組の担当者の方が寮のメンテナンスに来た際の窓口対応をしていました。定期的にメンテナンスをしてくださり、熊谷組は「施工後もお客様にきめ細かいサービスを提供している」という印象が、当時からありました。その対応に感動したことも、入社を後押ししてくれましたね。

事務方として復興現場に常駐した際の取り組み

管理部門3

入社して半年後、東日本大震災の復興現場にユニット業務のメンバーとして赴任しました。ユニット業務は会計や法務、ITなどさまざまな面で現場と支店をつなぐ役割を担っています。当時はまだバックオフィス部門としての知識が少なかったため、現場職員からの質問や要望に対して即座に応じることができませんでした。1年目でしたので、答えられないことは当然のことかもしれませんが、それよりも「いち早く現場の力になりたい」と思い、分からないことは自分で調べたり、上司や先輩に聞いたりして解決を図る日々でしたね。

また、現場支援業務以外にも、関係者や近隣の方々との渉外業務も発生します。工事所一同、一日でも早い復興を実現させようと日々の業務に取り組んでいたところ、道路の切り替え工事で地権者の方から土地をお借りできた場合には、半年ほど工期を短縮できることが分かりました。

そこで、所長や副所長と一緒に地権者の方々のもとに説明に伺ったのですが、最初はなかなかご理解を得られませんでした。でも、信頼関係は少しずつ築かれていくものなんですよね。こまめに足を運んで土地をお借りする必要性を丁寧に説明することで、お互いの理解が深まる経験をしました。

担当した復興現場は長期的なプロジェクトのため、私が現場を離れた後も継続して後輩が対応してくれましたが、今では無事に完了しました。当時のメンバーから、「あの時、太田さんがいてくれて良かった。いつまでも太田さんをメンバーの一員だと思っている」と言われたときは本当に感動しました。

現在の仕事について

管理部門4

今の業務は大きく分けると、本業の取引に関する「与信管理」と、新規事業を管理部門の視点で行う「案件審査とリスク管理」に分けられます。どちらも会社の大切な資産や利益に関わる重要な業務なので、「自分が会社にとっての最後のブレーキ」だと思って取り組んでいます。新規事業の収支が想定と異なり、大きく毀損(きそん)することになると企業の業績に大きな影響を与えてしまうので、管理部門として会社と社員を守りたいという気持ちが強いですね。

新規事業を取り上げてもリスクの考え方は人それぞれです。新規事業を推進する部署は実現させたい気持ちが強いですが、リスクが許容できる基準を上回る場合、管理部門として厳しく指摘する必要が生じます。しかしながら、ブレーキをかけるだけでは事業が進まないことも事実です。推進部署とリスクに関して協議し、着地点を見つけられるようにしています。推進部署との協議では必ず根拠を持って意見を述べています。そのために市場動向を調査したり、会社としての基準を確認したり、過去の資料を見たりと幅広い視点で物事を確認し考えるようになりました。現場に常駐した経験も活きて、今では説得力のある意見を言えるようになっています。

仕事をする上で重要なこと

管理部門5

仕事をする上で意識しているのは、「なぜ」を大切にして行動することです。審査業務を行うときは幅広い知識を求められます。業務で必要な基本的な知識は、支店勤務時の人事総務や現場にいた経験によって身につきました。基本的な知識に加え、「なぜ」を探求することで新しい知識が身につきます。既存の知識と新しく身につけた知識が結びつくと、より根拠のある意見を述べられます。

後輩を指導するときも、必ず自分の考えを持つように指導しています。なぜなら、自分の判断で答えを出して仕事を遂行しないといけない時が必ず来るからです。自分の考えを持つことで問題点の洗い出しがしやすくなり、深慮ある答えを出すことつながります。一方で自分の考えに固執しすぎないよう、極力多くの関係者と議論する機会を作っています。

管理部門6

これからの目標

審査部門では、ファイナンスと法務の両面からリスクを見つけなくてはいけません。ファイナンス面での知識はついてきたのですが、法務面の知識がまだ足りないと感じているので、そこを勉強していきたいです。

最終的には専門性を身につけて、支店に戻って後輩に自分の知識を伝えたいです。本部と支店では、まだまだお互いに把握しきれていないことが多いと感じるので、両方を経験している自分だからこそできる役回りを見つけて、相互理解を深めたいと考えています。

SCHEDULE

1日のスケジュール

出社、新聞で情報収集、インターネットで株価のチェック
市場調査、案件のリスク調査

休憩
新規事業推進部署との打ち合わせ

稟議(りんぎ)書の作成、与信会議
退社

就活生へのメッセージ

管理部門7

熊谷組に入社後、実際に働いてみると、事務職でも土木や建築と一緒にものづくりに携わることができると感じています。建設業界に興味を持っているけれど専門知識がないという方は、事務職という選択肢を検討してみてください。

また、気になる会社にはとにかく足を運んだ方がいいと思います。私も就活時は熊谷組の現場を見学させてもらいました。そこでは「完成したものは一緒だとしても、作るまでの過程が会社としての腕の見せ所だ」と言われて感銘を受けました。会社の雰囲気を肌で感じることは進む道を選ぶ上で、重要だと思います。

色々な方からアドバイスを受けることもあると思いますが、働くのは自分です。自分の考えや直感も大事にしてくださいね。

  • 所属・役職・内容は取材当時のものです。
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