熊谷組には、100人の社員が集まれば100の個性があります。
日々の働きがい、上司や先輩との関係、教育研修、福利厚生……、
幅広い部署から多様な個性の若手社員が集まり、
本音も交えながら、熊谷組の現在と未来を語り合いました。
座談会メンバー
- 土木系
- 施工管理
菊地 遼
2017年入社
名古屋支店 土木部
東名高速道路リニューアル建設所 酒匂川橋工事所
首都圏支店、東北支店を経て、6年目に名古屋支店に異動。現在、東名高速道路の工事に携わる。土木においてしっかりした技術を持っていること、面接時に感じた人間性を大切にする姿勢に惹かれて入社を決めた。
- 事務系
高原 瑞穂
2018年入社
首都圏支店 管理部管理グループ
首都圏ユニット
入社後、中四国支店で経験を積み、5年目に首都圏支店に異動。現在は現場事務に加え、スタッフの取りまとめなども担う。就活時に会った採用担当者が、あくまでもひとりの人として接してくれたことが印象的だった。
- 建築系
- 施工管理
大森 秀馬
2018年入社
首都圏支店 関東事業部 建築部
日大法学部3号館作業所
入社後、北海道支店で経験を積み、4年目に首都圏支店に。現在は、大学施設の新築現場に携わる。適性検査やテストの点数ではなく、人として真っ正面から評価してくれる会社だと感じたことが入社の決め手。
- 営業
玉井 友都
2017年入社
首都圏支店 東京建築事業部
営業統括部
支店において管理部門でキャリアを積み、6年目に営業部門へ異動する。「熊谷組は1人で100歩進むのではなく、100人が1歩ずつ前進して100歩進む」という当時の採用担当者の言葉が入社のきっかけ。
- 建築系
- 意匠設計
小河原 佑莉
2020年入社
設計本部 設計第2部
設計第2グループ
入社以来一貫して設計に携わる。現在は、高層マンションなどの設計を担当。就活で会った先輩社員たちの親身な対応に惹かれた。福利厚生制度が充実していることも入社理由の一つ。
- 土木系
- 施工管理
高橋 豪
2020年入社
首都圏支店 土木部
中央新幹線建設所 北品川工事所
入社以来、シールドトンネルの現場で経験を積む。現場でのものづくりに関心を抱いて建設業界を志す。責任感を持って幅広く工事全体に携われる環境があること、そして採用担当者の親身な対応が入社の決め手となった。
01
新入社員をみんなで育てていこうという姿勢。
大森
私と高原さんは入社6年目の同期なのですが、私たちの時は新入社員研修が長くて、入社してから1か月半ほど研修があったような記憶があります。
高原
そう。確か私たちの年から長くなったような話を聞きましたね。
玉井
そういわれると、1つ上の私たちの時はそれほど長くなかったような気もしますよね、菊地さん?
菊地
ええ。でも、私は座学の研修は得意でなかったので助かりました(笑)。それよりもOJTでたくさん学べたことの方が記憶に残っていますね。
高橋
私と小河原さんは2020年入社の4年目。ちょうどコロナ禍で、新入社員研修は全部リモートでしたね。
玉井
でも、若手に対する研修はかなり充実していますよね。3年次まで毎年集合研修があり、それに加えて職種別に多様な研修が用意されています。
高原
職場の上司や先輩も、新入社員に対しては本当に熱心に育てようとしますよね。
大森
うちの現場でも、今年入った新入社員が一級建築士の資格取得にチャレンジするというので、所長が先頭に立ってみんなでサポートしています。
小河原
私は設計部門ですけど、入社3年目に一級建築士を取得しました。取得に向けた社内の研修も整っていて、試験前には集中して勉強ができるように上司が仕事を調整してくれたりしました。
大森
そのとおりですね。これは現場に限ったことではないのですが、入社1年目は先輩がメンターとなり、親身になって教えてくれます。他の先輩や所長から学ぶ機会も多いですね。
菊地
私も所長や先輩からはたくさんのことを学びました。新人の頃に教わった先輩とは、違う現場で働くようになった今も、頻繁に連絡を取り合って相談に乗ってもらったりしています。
02
いい意味で、“お節介”な人が多いかもしれない。
高原
うーん。一概には言えないけど、「お節介な人」でしょうか。もちろん、いい意味で、です(笑)。私がデスクで電話などかけていてトラブっているような雰囲気を出すと、「どうした?」といつの間にかまわりに先輩や上司が集まってきてくれます(笑)。
玉井
そのとおりで、面倒見のよい先輩が多いことは熊谷組の特色かもしれませんね。
小河原
私が感じるのは「温かい人」。入社1年目の研修で、最後に上司からメッセージの手紙をもらうセレモニーがありますよね。私がもらったのは手書きの長文の手紙。自分の強みを褒めてくれたり、将来へのアドバイスがしたためてあったり、感動してしまいました。
菊地
いいなあ。私がもらったのはコピー用紙にワープロで打ったものでしたよ(笑)。
大森
現場の所長などを見ていると「熱い人」が多いですよね。私が入社1年目に入った現場の所長が印象的でした。協力会社の職人さんをとても大事にするんです。よい仕事をさせて稼がせてあげて、そして安全を守るのが所長の役割なのだと。あの所長から学んだ姿勢は今でも大切にしています。
玉井
私はゴルフが好きなのですが、同じ部ばかりでなく他の部署の先輩たちと一緒に行くことも多いですね。それが人脈づくりにも役立っていて、仕事で大きな案件を抱えている時など、他部署の先輩が気を配って声をかけてくれたりします。
高橋
私が今いる現場は社員の数も多くて、ゴルフやドライブ、アウトドアなどいろいろな趣味の人がいます。それぞれ好きな者同士が声をかけ合って遊びに行くなど、楽しくていい雰囲気ですね。
菊地
先輩に限らず、若手や同期などが集まるオフの食事会や飲み会も多いですよね。
高原
でも、参加を強制されるような雰囲気がないところもいい。
大森
私もそういうイベントは大好きですけど、お酒は一滴も飲めないタイプです(笑)。
03
若手の独身社員にとって働きやすい会社かも。
小河原
ふだんあまり意識したことはないのですが、それなりに充実しているように感じますね。
玉井
私は結婚していてもうすぐ第一子が産まれるので、ぜひ育休を取得しようと思っています。
高原
最近は、女性ばかりでなく、男性でも育休を取る人が増えてきた感じですよね。
大森
若手が恩恵を受けている福利厚生制度といえば、やはり借上寮があるところかな。
菊地
そう。独身寮も充実しているし、地方に赴任した時の住まいについても費用がほとんど補助される。若手の独身者はお金が貯まる会社だと思います(笑)。
高橋
私は東京に実家があって、これまでの現場もたまたま都内ばかり。その恩恵は受けられていないですね(笑)。
菊地
それはどうなんだろう。もちろん仕事が集中するような時もありますが……。
玉井
でも、自分なりに仕事をコントロールしていれば、有給休暇なども気兼ねなく取れる職場だと思います。
高原
私も結婚記念日とか、仕事がひと段落した時のご褒美とか、けっこう自由に有給休暇は取っています。
大森
建築や土木の現場は、当然工事の状況で忙しさに波はありますが、基本的には週に2日休みというペースですよね。
高橋
現場が変わるなどのタイミングで、長期間の休みをとることもできますしね。
小河原
これは部署によって利用状況が違うと思うのですが、テレワークやフレックスタイム制など働き方に関する制度も整っていますよね。私のいる設計部門ではテレワークや時差出勤を活用している人も多く、柔軟な働き方ができているように感じます。
04
若手が担うべき役割は、これからますます重くなる。
玉井
若いうちから活躍できる会社であることは間違いないですよね。
小河原
そうですね。私は、入社1年目からお客さまとの打ち合わせに同席したりしていました。設計コンペの提案ではプロジェクト全体の進捗管理を担当したこともあります。「あっ、若いうちからこんな責任ある仕事を任されるんだ」と印象的でしたね。
高原
私が携わる現場事務の仕事では、基本的に各現場について一人で担当するというスタイル。したがって、JV工事など関係会社が集まるミーティングにも、私が熊谷組の代表として参加します。他の会社の担当者は、部長や課長などほとんどがご年配の男性ばかり(笑)。会社の売上を自分が背負っているという責任を感じますね。
大森
印象に残っているのは、入社5年目に携わった東京・渋谷の超高層ビルかな。大規模な現場ということもあって20代の若手技術者が多く、それだけに主体的に大きな仕事に取り組むことができました。
高橋
私が今いる現場の所長は、定期的にミーティングを開いて私たち若手の意見を積極的に取り入れてくれます。とてもよい雰囲気ですね。
菊地
そもそもこれは熊谷組だけでなく建設業界全体の問題でもあるわけですが、現場では30代後半、40代といった中堅層の技術者が少ないという傾向があります。その分だけ、若手技術者が担う役割が大きくなっているわけです。私は常にそのことを意識して、ミーティングなどでも積極的に発言するように心がけています。
05
人として、お互いに成長し合える会社を目指して。
大森
今、菊地さんが話したように、中堅層が少ないという現状を考えると、これから私たちの世代が果たす役割はさらに大きくなっていくはず。上の世代と若手たちが、気兼ねなく融合できるような組織をつくっていきたいと考えています。それからもう一つ加えるなら、多様性のある会社。性差などに関係なく、さまざまな人が伸び伸び活躍できる会社にしてきたいですね。
菊地
若手の社員たちが「これからの熊谷組を引っ張っていくのだ」と、誰もが自覚を持って仕事にチャレンジできるような会社かな。
高原
そのためには、部署などの枠組みを超えて、横方向のつながりをもっと強くしていくべきだと思います。
高橋
世代を超えてお互いに助け合いながら前進していける会社。人間性というか、お互いに人として成長し合えるような会社になれたらいいですね。
小河原
先ほど話題に出た、面倒見のよい社員が多いことはよいことですが、その反面、ついつい自分の仕事を増やしてしまう傾向もあるように感じます。デジタルツールの活用なども含め、効率的に働ける環境を整えていくことも大切なテーマではないでしょうか。
玉井
先輩たちの知見を若い世代に引き継いでいくためにも、デジタル技術の活用は欠かせないでしょうね。あと福利厚生面でいうならば、独身ばかりでなく、家族持ちの社員を支援する制度もさらに充実してほしい(笑)。
玉井
ひと言でいうなら、素直な人かな。営業の仕事はいろいろな部署の人たちと連携が必要となるので、誰とでも分け隔てなく接することができる素直な気持ちが大切だと思います。
高原
信頼を大事にする人。これは基本的なことかもしれませんが、嘘をつかない人。建設は人の命にも関わる仕事でもあるので、とても重要なことなんです。
大森
私もそう思います。社員ばかりでなく、協力会社の職人さんをはじめ、一緒に働く仲間を大切にできる人がいいですね。
高橋
そのためには、やはりコミュニケーション力も必要。責任感とともに、柔軟な姿勢も欠かせないと思います。
小河原
仕事ですから大変なこともあります。何ごとにも前向きに諦めない姿勢も大事だと思っています。
菊地
そんな凹んだ時でも、熊谷組には必ず手を差し伸べてくれる先輩や仲間がいますから。いつでもチャレンジングなマインドを大切にしてほしいですよね。
- 所属・役職・内容は取材当時のものです。
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