社員インタビュー【土木設計】

「トンネルの熊さん」への

想いが結実、

土木設計で熊谷組の

技術力を実感。

佐藤 慧

土木事業本部 土木設計部構造物・耐震グループ 
2017年入社

土木設計1
経歴
2017年に熊谷組へ入社。大学入学時より「将来はゼネコンの道に進みたい」と考え、中でも土木に携わりたい気持ちを強く持っていた。土木事業本部で設計業務に勤しんでいたが、その後、自分で設計した案件の施工管理も経験。設計から施工管理までを通して対応するのは社内でも珍しく、設計職に戻った後は現場で学んだ経験を活かして広い視野を持って業務に取り組む。現在は自身の業務と並行して、後輩の育成も行っている。
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熊谷組を選んだ理由

土木設計2

大学入学時から「将来はゼネコンに就職したい」と考えていました。卒業時には大学院と就職の2択で迷いましたが、当時は東京オリンピックの開催が決まり、建設業界全体が五輪特需を見込んでいた頃でした。就活においても、ゼネコンは採用強化を図る売り手市場。「ゼネコンで働くなら今がチャンス」と感じて就職の道を選びました。

ゼネコンの中でも熊谷組を選んだ理由は「土木事業といえば熊谷組」だと思ったからです。熊谷組は土木事業で創業し、120年以上の歴史があります。スーパーゼネコンと呼ばれる会社の多くは、建設事業がルーツとなります。一方で、熊谷組は土木事業から始まっている会社なので、土木事業に携わりたい私にとって非常に魅力的でした。

入社前は、「トンネルの熊さん」と言われるだけあって、土木事業はトンネル工事をメインで対応するのかと思っていました。しかし、実際はトンネルに加えてダムや発電所など、さまざまな難所の工事に対応しています。

また、熊谷組には新しい技術を積極的に開発する取り組みがあり、非常に画期的です。例えば、高速道路の床版取替工事では、梁(はり)用プレキャスト床版を高速かつ簡単につなぎ合わせる技術「コッター床版工法」を採用しています。この工法は、熊谷組が2019年から導入した新工法です。コッター床版工法に代表される熊谷組の技術力には目を見張るものがあり、入社後に常に感心してきた部分でもあります。

土木事業の設計業務とは

土木設計3

一般的に土木設計とはトンネルやダム、道路など人々の生活に関わるインフラ建造物の設計が領域です。

熊谷組では「トンネル」や「ダム」、「シールド工法」には、それぞれ専門の技術部が存在します。私の所属する土木設計の部署では、トンネル工事において坑外工事を指す「明かり工事」や橋梁の基礎工事などを主に対応します。部署の人数は4名の少数精鋭体制で、受注した案件を皆で協力して進めていますね。

土木設計部では、外部の建設コンサルタントが作成した図面をもとに、実際に施工が進捗する中で調整が必要な箇所を再設計する業務が大半です。一方、設計から対応するケースもあります。私は入社後すぐに土木設計部に配属され、最初は設計業務に携わりました。タイミングよく、設計と施工をまとめて受注できた案件があり、入社から1年半がたった時に自分で設計した建造物の現場に入り、施工管理を経験しました。

自分で設計した現場の施工に携われるのは珍しく、他社の建設コンサルタント会社などでは「自分で設計したものを一度も見ることなく終わった」ということもよくあるようです。私は現場での施工管理に興味があったので、現場に入れると分かったときはうれしい気持ちでいっぱいでした。

4年ほど現場で施工管理をしましたが、この期間は自分が対応した設計の改善すべき点を目の当たりにする期間でもありました。例えば、壁の厚さを考える場合、設計上は問題なく計算をクリアしているのに、現場で施工しようとすると「鉄筋の奥まで人の手が届かず作業しにくい」ということもありました。

この貴重な経験は現在にも活かされており、大変勉強になったと感じています。良いものを造るためには図面上の数字だけではなく、実際に現場で見たり職人さんの話を聞いたりすることが大切だと実感しました。

佐藤さんが考える『熊谷組スピリット』

土木設計4

熊谷組には、熱い想いを持っている人が多い印象です。そのため、熊谷組の社員だけでも30名くらいいる現場などでは、それぞれの想いがぶつかって大変なこともありますが、各自に強い信念を感じます。

なかなか結論が出ないときは他のメンバーの意見を尊重して、ちょうどよい落とし所を見つけるのも大切です。どうしても自分の意見を通したいと思ったときは、技術や知識など相応の材料を備えて話を進めます。

部署を越えて相談し合える職場環境も熊谷組の特徴です。業務を進行する中で、自分の知識だけでは分からないことがあれば、専門の部署に聞きに行ける雰囲気があります。

例えば、流量など水に関する計算で不明な点が出てきたら、ダムを担当している部署に聞きに行きます。鉄道を造っている部署から耐震関係について自分が質問を受けることも珍しくありません。お互いがすぐに質問できる熊谷組の風通しの良さは、非常に魅力的です。

土木設計5

これからの目標

会社の発展に貢献するためには、個人のスキルアップも不可欠だと考えます。そのため、常に向上心を持って、学ぶことを意識しています。

具体的には、今は資格取得に向けて学習中です。「1級土木施工管理技士」や「コンクリート技士」などの資格は持っていますが、まだまだ資格は増やしていきたいと考えています。土木設計の仕事をする上で、保有する資格が増えると対応できる仕事の幅が広がりますし、発注者さんと話すときも説得力が増しますよね。

他にも、土木学会の委員会活動にも参加しています。委員会では他の会社の人と交流しながら新しい技術や若手の育て方など、そのときに決められたテーマでの議論が中心です。そこで話し合った内容は、社内で週1回行っている部署の打ち合わせで共有します。

SCHEDULE

1日のスケジュール

出社
構造計算などをメインとした設計業務
(月1~2回出張に行くことも)

休憩
引き続き設計業務

設計業務
不明点があれば他部署に聞きに行ったり、逆に質問を受けることも
退社

就活生へのメッセージ

土木設計6

社会にはいろんな業界や仕事があります。

「自分が何をしたいのか」を明確にするため、自主的に調べたり、先輩社員に聞いたりしてみてください。

今の時期に積極的に行動して、自分に合った会社を見つけることをおすすめします。

  • 所属・役職・内容は取材当時のものです。

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