台湾の新北市に生まれる新たなランドマーク 「新店裕隆城開發案商業区新築工事」を受注
2019年01月11日
株式会社熊谷組(取締役社長 櫻野 泰則)の100%子会社である華熊營造股份有限公司(董事長:稲 豊彦、本社:台湾台北市)は、台湾の新北市において、裕隆汽車製造股份有限公司からザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏の基本設計による「新店裕隆城開發案商業区新築工事」を受注しましたのでお知らせいたします。
1.プロジェクトの概要
当工事は、台湾の自動車大手の裕隆企業集団が新北市新店区で進める開発計画のうち、第1期工事となる商業区に、3棟の超高層住宅と大規模商業施設が一体化した大型の複合ビルを建設するものです。
今回の建物は地上40階建ての超高層住宅3棟からなるTOWER棟と、TOWER棟の下部から大きく張り出した地上8階建ての大規模商業施設のPODIUM棟で構成されています。PODIUM棟の流れるような曲線の外壁パネルと、これに囲まれた複数の大きな楕円形のトップライトが創り出す独創的で近未来的な外観が大きな特徴です。
基本設計は、特殊な設計で施工が難しい「アンビルド建築」を数多く手がけたことで有名なイラク出身の建築家ザハ・ハディド氏(Zaha Hadid:イギリス国籍、1950-2016年)です。ハディド氏は2016年3月に心臓発作で急逝しましたが、この建物は同氏が生前に手がけた遺作であり、台湾では同氏による唯一の建物になります。
施工は、熊谷組の現地法人の華熊營造股份有限公司をスポンサー会社とする、中華工程股份有限公司との共同企業体が担当。2019年3月の着工(掘削開始)を予定しています。
これまでにも熊谷組と華熊營造股份有限公司は、台湾において数多くの施工実績があります。2004年には、完成時に世界一の高さを誇った「TAIPEI 101」(高さ508m)を施工。その実績と技術力が高く評価され、2013年には台北市でDNAの螺旋構造のような外観が特徴の高層芸術住宅「陶朱隠園」を受注しました。今回の斬新で独創的な建物の工事受注は、こうした熊谷組グループの高度な技術の継承と着実な進化によって実現したものです。
このたびの工事では、「陶朱隠園」の発注者である中華工程股份有限公司とパートナーシップ(Joint Venture)を組み、「TAIPE101」や「陶朱隠園」の建設工事で培った技術力やノウハウを活かし、世界的にも著名なザハ・ハディド氏が設計した物件を建設します。
2.本建物の特徴
(1)低層商業区(PODIUM棟)
・屋根から外壁にかけて連続的に流れるような曲面を形成しているアルミパネルとカーテンウォール。
・ゆるやかな曲線を描く大スパン立体トラス。
(2)タワー棟(TOWER棟)
・台湾の住宅としては最も高い、高さ172m40階建ての超高層住宅。
・座屈拘束ブレースとダンパーを採用した制震構造。
3.工事概要
工事名称 | 新店裕隆城開發案商業区新築工事 |
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発 注 者 | 裕隆汽車製造股份有限公司 |
基本設計 | Zaha Hadid |
意匠設計 | 姚仁喜大元建築工場(KRIS YAO ARTECH) 大元聯合建築師事務所 |
構造設計 | 傑聯國際工程顧問有限公司(KLC) |
施 工 者 | 共同企業体 SP-華熊營造股份有限公司(TKG 70%) SB-中華工程股份有限公司(BES 30%) |
施工場所 | 新北市新店区寶橋段 |
期 間 | 2019年3月1日掘削開始予定(全体工期は非公表) |
用 途 | 商業区(B1F-8F)、共同住宅(9F-40F) |
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