社員インタビュー 【建築積算】

図面では

「見えない納まり」まで想定。

細部までこだわり抜く積算で

品質とコストの両立を導き出す。

M.M.

建築部 積算購買グループ 
2009年入社

建築積算1
経歴
建築学科出身。設備施工管理として入社し、現場で4年ほど経験を積んだ後、積算購買グループへ異動。
その後、2年間にわたり再び現場へ赴任し、施工の最前線を経験して積算に復帰した。現在は現場経験を活かし、図面からだけでは読み取れない「見えない納まり」まで想定した、精度の高い建築設備の積算・見積もり査定業務に取り組んでいる。
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友人が紡いでくれた縁でゼネコンへ入社

建築積算2

私は大学で建築学科に所属し、主に空調や衛生設備に関わる分野を学んでいました。就職活動では、自分の学んだ専門知識を活かせるサブコンを志望し、内定もいただいていました。ところがある日、熊谷組の意匠設計職に内定していた友人と昼食をとっていた際、大学の先輩である熊谷組社員の方からその友人に「設備職希望の学生はいないか?」と連絡があり、私を紹介してもらったことがきっかけで熊谷組を知りました。

後日、その社員の方と面談の機会をいただき、そこで初めてゼネコンにおける設備職の役割について伺いました。ゼネコンの設備職は、発注者様や設計事務所、建築担当者と直接関わりながら、建物のデザインや構造といった全体のバランスを見ながら設備工事全体をまとめ上げるポジションです。この話を聞いた際、「やりがいを感じながら仕事に取り組めるのでは」と感じました。

さらに私の心を動かしたのは、社員の方々の人柄でした。熊谷組で働く5名ほどのOB・OGの方々が電話一本で会う機会を設けてくださり、とても親身に仕事のことを話してくれました。特に、当時入社2年目だった先輩が仕事の楽しさややりがいを率直に伝えてくれたことが印象に残っています。ゼネコンとしてスケールと密度の濃い仕事に携われるやりがいと、魅力的な先輩たちの姿が、熊谷組に入社を決めた理由です。

積算の仕事と『しあわせ品質』

建築積算3

入社後は設備の施工管理として建設現場に配属となり、数年間、現場での経験を積みました。その後、現在の積算購買グループへ異動となり、十数年にわたって設備の積算業務を担当しています。直近の2年間は再び施工管理として現場で働き、今年から積算へ戻ってきました。

積算という仕事は、「建物の品質を守りつつ、適正なコストを算出する司令塔」と言えます。これから建てる建物の図面を読み解き、協力業者に見積もりを依頼し、提出された見積書を精査・査定して、工事にかかる適正なコストを算出する業務です。

案件によっては競争入札の物件もあれば、すでに受注が決まっている物件もあり、その段階はさまざまです。社内会議では、建築部門などとも連携しながら「この金額は妥当か」「もっとコストを抑えつつ品質を保つ方法はないか」といった観点で、一つひとつの項目について幅広い視点で議論が交わされます。

魅力的な物件にするために機能を積んでコストが上がり過ぎると落札できない可能性がありますし、だからといってコストを落として機能や品質を諦めることはできません。建物や施設を利用する方々が満足し続けられる「しあわせ品質」を体現するため、機能や品質を維持・向上しながらコストを抑えることを意識しています。

こうした積算業務において、現場での経験は大きな強みになります。積算は設計図だけで見積もりをとるのですが、実際に現場で施工をしてみないとわからない部分もあります。例えば、配管を通すための穴を鉄骨に開ける必要があるかどうかは、図面だけでは判断しきれません。ですが、この判断を間違えてしまうと、現場が動き始めた後に建築工事の方たちに迷惑が振りかかってしまいます。現場での経験があることで、こうした図面だけでは「見えない納まり」の部分まで想像しながら、より精度の高い積算につなげることができます。

入社のきっかけをくれた友人とつかんだ成果

建築積算4

私がもっとも印象に残っている仕事は、入社2年目に担当した全171室のホテルの現場です。現場巡回の際、ユニットバスとスラブの間を通る排水配管の勾配不足の可能性を指摘されました。私は勾配計を使い、狭い空間でもなんとか手を伸ばしながら、3日間かけて171室すべての勾配を確認してまわりました。結果として全室で適正な勾配が確保されていましたが、この経験から「細部へこだわることの重要性」を学びました。この経験が、今の積算としての姿勢に生きています。

さらに嬉しかったのは、2年ほど現場に戻っていたときのことです。入社2年目に担当したホテルの現場でお世話になった所長と、その竣工後、十数年ぶりに同じ現場で再会しました。私にとって、ほぼ初めて1人で任された現場で、右も左も分からなかった時代の自分を知る所長から、「見たことある顔だと思っていた。ちゃんと成長しているようで安心した」との言葉をいただいたときは、自分の成長を実感することができました。

また、積算の仕事をする中で非常に感慨深かった仕事もあります。それは、私が熊谷組に入社するきっかけとなった、意匠設計職で入社した大学の友人とともに参画した案件です。入社して10年ほど経った頃、彼が意匠設計の担当者として建物のデザインを描き、私が設備積算の担当者としてコストを算出することになりました。この体制を知ったとき、思わず友人に「自分が積算を担当するよ」と連絡したのを覚えています。プロジェクトが進む中で直接やりとりする機会はなかったのですが、この物件がその年の社長表彰に選ばれました。年間で300~400件ほど進行していると言われる熊谷組の案件の中から選ばれたこと、そして入社のきっかけになった友人と同じプロジェクトで成果を出せたことは自信につながりました。

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社内のDX推進を牽引する存在へ

今後は、社内で導入が進んでいる積算システムの精度をさらに向上させたいと考えています。現在、熊谷組で全社的に取り組んでいる「積算システム」導入のプロジェクトメンバーの一員として、全国の支店など講師として操作指導を担当しています。このような活動を通じて、これまで熊谷組が手掛けてきた膨大な物件のバックデータを活用し、積算業務の効率化と精度向上を両立させることが私の使命です。その先では、より複雑な設備や特殊な案件のコストマネジメントを任され、社内の積算精度向上を牽引する存在になることを目指しています。

また、今後はより一層、後輩や若手の育成にも力を入れていきたいと考えています。私自身、積算グループに配属された当初は、複雑な図面から必要な情報を正確に読み解き、数量を算出する作業に苦労しました。その際は毎週の会議で先輩方が優しく解決策を教えてくださり、とても心強かったのを覚えています。

今では私も同じように、作業が進んでいなかったり、残業していたりする後輩がいれば、積極的に声をかけて仕事を手伝うようにしています。これからも、若手が一人で悩みを抱え込まず、働きやすい職場環境を守り続けたいですね。

SCHEDULE

1日のスケジュール

出社
積算業務(図面確認、見積内訳確認)

休憩
積算業務(査定仕訳作業)

退社

就活生へのメッセージ

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私は就職活動を始めた当初、「自分の専門を活かすならサブコンしかない」と思い込んでいました。しかし、一本の電話をきっかけに熊谷組と出会い、ゼネコンで建築全体をまとめ上げる面白さや、図面を読み解く積算という深い仕事を知ることができました。

あのとき、別の選択肢に進んでいたのであれば、今の充実した自分はいなかったと思います。皆さんにも、現在の学科や業種に縛られず、広い視野を持ってさまざまな企業の話を聞いてみてほしいと思います。いろいろな人と話し、そこでの出会いを大切にして自分が心から挑戦したいと思える道を見つけてください。

  • 所属・役職・内容は取材当時のものです。
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