社員インタビュー 【研究】

当たり前の快適さを追求。

カーボンニュートラルの未来を

設備研究から創り出す。

D.M.

技術研究所 環境工学研究室 設備グループ 
2019年入社

研究1
経歴
建築・都市システム学専攻。大学と同じ領域の研究ができることから、熊谷組の環境工学研究室 設備グループに入社。
カーボンニュートラルを見据えた空調の最適化とエネルギー削減の両立を実現するために、日々の研究に取り組みつつ、全国の現場での調査も行っている。
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研究を続けたいという想いと、ふと感じた“人の良さ”

研究2

熊谷組への入社を考えたきっかけは、大学の教授宛てに研究職の募集案内が届いたことです。実際に技術研究所の方とお話しした際には、「大学での研究内容と似ていて面白そうだ」と感じました。私は高専時代から温熱環境に興味を持ち、大学でもIoTを用いた空調制御によって快適性を高める研究をしていました。まさに、私が今熊谷組で研究しているのと同じ内容です。温熱環境は日常生活の中でも変化を感じやすい領域のため、改善した効果を実感しやすい点に面白さを感じています。

また、入社前には「人が良さそう」という印象を抱いたのですが、この直感は入社してからも変わっていません。私はつくばにある技術研究所で働いていますが、本社の設計部門の人から「勉強会を開くから来ない?」と連絡をもらったり、全国の現場にいる人からも「この現場を見てみない?」と誘っていただいたりします。熊谷組には、こうした部門横断の風土があり、いろいろな場面で声をかけていただくたびに人の良さを実感しています。

最先端の研究と、全国を飛び回る現場調査がやりがいに

研究3

私は大きく分けて「研究業務」と「依頼業務」という2つの柱で仕事をしています。研究業務では、自ら研究テーマを設定します。期間は基本的に約1年で一区切りとし、その時点で継続するのか新たなテーマに取り組むのかを決めます。私が入社してからは、これまで「IoTを使った温熱環境の見える化」や「コロナ禍における窓開け換気の影響」「建物の省エネ性能の計算を簡易化する計算ツール」などについて研究してきました。

現在は、どのように空調を制御すれば人が快適と感じ、かつ省エネにつながるのかを、シミュレーションや実験を通して探求しています。想定した結果が得られない場面はよくありますが、その度に試行錯誤を繰り返して環境改善につなげています。

一方の依頼業務では、熊谷組が建てた物件や竣工前の物件で生じた課題の解決のため調査・検討を行います。熊谷組は全国で建物を建てているので、出張して現場に行くこともよくあります。これまで北は青森、南は熊本まで物件の調査に行きました。

国内にとどまらず、ミャンマーの工場で温熱環境の実測に行ったこともあります。現地の工場は空調設備がなく、省エネのために天井をガラス張りにして日射を取り入れる設計になっていました。ただ、年間を通して気温の高いミャンマーでは、日射を取り込むと温熱環境が悪化してしまうため、その環境を測るために訪問しました。

私にとっては初めての海外渡航で不安も大きかったのですが、現地の皆さんが非常に協力的で安心しました。拙い英語や身振り手振りのコミュニケーションにもかかわらず、私が測定の補助をお願いすると、率先して手を貸してくれました。日本ではなかなかない規模の工場で、異国の文化や人柄に触れながら、無事にお客様へ品質担保の報告ができたことは自信につながりました。

若手の“やりたい”を、全力で後押しする組織

研究4

熊谷組の研究所で働く魅力は、若手であっても「自分がやりたいこと」を形にできる風土と、それを支える設備が整っていることです。この点は周りのメンバーもよく言っています。実際に、研究所には広いスペースがあり、研究に必要な機材を準備して、納得がいくまで没頭して研究ができます。また、「こういう研究をやってみたい」と企画書を出せば、挑戦的なテーマであってもチャレンジさせてくれる懐の深さがあります。

こうした環境に加えて、若手を一人前の技術者に育てようとする文化が根付いている点も魅力のひとつです。私が入社した頃の上司は、「まず自分の手を動かしてやってみよう」という技術者肌の方でした。IoTセンサーのはんだ付けからプログラミングまで自分で調べながら取り組み、最終的に先輩に確認してもらう。そのなかでフィードバックを受けながら、少しずつ技術を身に付けていきました。

現場を訪問する際も、最初は上司の後ろをついていくだけでしたが、さまざまな現場へ連れていっていただくなかで、多くの人脈をつないでもらえました。そのおかげで、入社4~5年目には一人で現地測定を任されるようになり、今では全国の支店や現場の方から直接連絡をいただくことも増えています。

最初は一人で業務を進めていくことに不安を感じていましたが、いろいろな方から頼っていただけると同時に、「自分も人を頼っていいんだ」という気持ちになれました。熊谷組では決して一人で不安を抱え込むことはなく、上司や現場の人たちからアドバイスをたくさんもらえます。

こうした若手も積極的にチャレンジできる風土や機会、設備のハード面だけでなく、一緒に働く社員のみなさんの「人の良さ」も魅力であると感じます。

研究5

当たり前の快適さが、建物の新しい価値になる

私が専門とする空調や照明、衛生といった建築設備分野は、建物を利用する人たちが日常的に触れる部分です。設備は「あって当たり前、動いて当たり前」と思われるため、少しでも思い通りに使えないと不満に直結する、厳しい世界でもあります。

だからこそ、私たちが環境を改善し最適解を導き出すことで、お客様から「快適になった」「不満が解消されて満足した」という喜びの声を聞くことができます。設備分野において、この「当たり前の快適さ」を提供し続けることこそが、「しあわせ品質」を実現する上で欠かせない私たちの使命だと感じています。

今後は、建物を建てたら終わりではなく、竣工後もデータを取得・分析しながら適切な運用を行い、消費エネルギーの削減につなげていくことが重要です。お客様の快適性を守りながら、建物の運用に伴うCO2排出量(Scope3)を削減し、カーボンニュートラルに貢献していきます。こうした取り組みを通じ、竣工後もお客様と関わり続けることで、5年後、10年後には「高い環境性能と快適性の両立が、熊谷組の物件では当たり前」と言っていただけるような、新しいスタンダードを創り上げていきたいです。

SCHEDULE

1日のスケジュール

業務開始
メールチェック、事務作業
研究に関する打ち合わせ

休憩
実験

データ整理
退社

就活生へのメッセージ

研究6

建設業界は、他業界に比べてもAIなどの最新技術の導入が遅れていると言われがちです。だからこそ、これからの業界を変えていくのは、AIや新しいIT技術が当たり前の時代を生きてきた皆さんの世代だと思っています。私の上司も、「これからの未来は若い世代が創っていく」とよく口にしていました。自分でさまざまな知識を身に付けながら、多くの人と対話し、試行錯誤を重ねていく。その中で、「自分はこういうことをやっていきたい」という軸を持つことが大切です。

熊谷組には、困ったときに助けを求めやすい「人の良さ」があり、若手の新しい意見や「やりたい」という想いを後押ししてくれる温かい環境が整っています。さらに、建物の環境認証制度への関心も高まっていることや、使う人の健康性に考慮したウェルビーイングな建物の需要などから、今後は設備分野の重要性が増していくと考えられます。お客様が満足できるように、空調や照明などが当たり前に使える環境を作れる、高い技術力を持った会社を一緒に創り上げましょう。

  • 所属・役職・内容は取材当時のものです。
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