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人や地域と連携し
社会発展に貢献する
「チーム力」こそが
熊谷組の強み。

株式会社熊谷組 代表取締役社長

上田 真

仕事は明るく前向きに、
若手にチャンスを与える文化

大学時代に建築を専攻しており、施工の授業を担当していた講師が熊谷組の方でした。そのご縁もあり、就職活動を始めた際に、実際の工事現場を見学させてもらいました。現場で活躍する熊谷組の若手の先輩社員の方のイキイキとした姿に感銘を受け、採用試験を受けたのが入社のきっかけです。当時から「若手にチャンスを与える文化」が形成されており、まず最前線で実務経験を積む「現場主義」の考え方は、現在にも脈々と受け継がれています。

入社してから約40年が経ちましたが、若手が伸び伸びと働ける土壌はより強固になっていると思います。以前よりも教育研修体制を強化しており、会社として「若手が活躍できるステージを用意する」ことを意識しているからです。大工の棟梁のように「背中を見て学ぶスタイル」が主流だった時代もありましたが、現在は分野ごとに研修カリキュラムや座学を多く設けており、さらにOJTで実務ベースの育成にも力を入れています。今後も更に若手社員が成長し、働きやすい環境を整備していこうと考えています。

一方で、若手に仕事を任せることには、同時に責任も伴います。施工管理職であれば、入社し、現場に配属された段階で「監督さん」と呼ばれ、現場指揮を執るのが役目となります。だからこそ、様々な協力会社の方々とスムーズに連携するためにも、コミュニケーションが不可欠であり、オープンな雰囲気で仕事ができるように関係性を深めることが大切です。建設業の仕事は現場でなくても、決して1人では完結できません。必ずチームで仕事をしますが、チームをまとめるリーダーが怖い顔をしていると、職場全体が暗くなってしまいますので、私は常に「仕事は明るく前向きに」という姿勢を貫いています。

地域をゼロから
発展させる仕事、
20、30代で
経験した街づくり

私のキャリアの中でもっとも印象深い仕事は、20、30代の頃に携わった横浜東戸塚の駅前開発事業です。タワーマンション、商業施設、スポーツ施設など様々な建物の施工管理を担当しました。配属時には駅前に何もないエリアでしたが、開発が進むにつれてどんどん街ができて活気が出てくる様子を目の当たりにしました。自分が関わった建物やプロジェクトの終了後に、利用者の方や建物に住まう方の様子を見ることができ、地域社会への貢献を肌で実感できました。我々建設業が造る建造物は、建築は30年~50年、土木に関しては100年使われます。作り手の責任を感じつつも、建設業の楽しさや醍醐味(だいごみ)を知ることができ貴重な経験でした。

また、当時の私は若かったこともあり現場では職人さんと口論になることもありました。お互いに「自分が正しい」と考えるものなので、主張が平行線で言い合いに発展してしまいましたが、その際に痛感したのが、「伝え方」の重要性です。上司からも「理屈は正しくても言い方が大切」というアドバイスをもらい、コミュニケーションを重ねることでチームとしての働き方を学びました。私が仕事において重視している「現場でのコミュニケーション」「チーム力」の考えはこの時代に培った経験に基づいています。

今までまいてきた種が、
社会貢献を果たす
事業として花開く

現在、熊谷組では「トンネルの熊さん」に代表される土木ブランドをより発展・浸透させていくためにも、ICTやDXの領域において新しい取り組みにチャレンジしています。その1つが業界を先駆けて導入した「無人化施工」です。2016年の熊本地震の際には、土砂災害などの崩壊現場で無人化施工技術を活用することで安全かつ迅速な復興に貢献しました。また、2024年の能登半島地震では、道路の復旧をドローンによる無人調査によってサポートしました。こうしたテクノロジーを駆使した取り組みは熊谷組の強みであり、今後さらに力を入れていくべき領域です。

一方、現在の熊谷組の売上の約7割は建築事業によるもので、病院やタワーマンションなどの多くの建物の実績を増やしています。2021年には、住友林業と協業して「環境と健康をともにかなえる建築」をコンセプトとした中大規模木造建築ブランド「with TREE」を立ち上げました。住友林業の森林や木材に関わる知見と熊谷組の大規模建築の技術を掛け合わせたこの取り組みは、2050年のカーボンニュートラルを目指す社会において、他社を一歩リードする熊谷組の強みと言えるでしょう。

社長メッセージ1

そのモデルケースとなるのが、2021年8月に建て替え工事が竣工した熊谷組の福井本店です。熊谷組が独自開発した高性能の耐火木材を採用し、ZEB(Net Zero Energy Building/ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に取り組みました。福井本店で働く社員がユーザーとなり、使用感をフィードバックした内容をもとに今後のお客様への提案に活かしていきます。

土木、建築に次ぐ3本目の柱として注力している海外事業にも注目です。台湾では完成当時は世界一の高さを誇った超高層ビル「台北101」や、ねじれたような見た目が特徴的な高層芸術住宅「陶朱隠園」を施工した実績があることに加え、現在は台北駅前に建設される「台北ツインタワーC1.D1新築工事」を施工しています。369mと289mの超高層ビルは、「台北101」に続く台北の新たなランドマークとなるでしょう。その他にもインドネシアでの下水道のインフラ整備、ベトナムでの太陽光発電プロジェクトなど新たな取り組みもスタートしました。更に建設周辺事業として不動産事業、再生可能エネルギー、技術商品のみではなく社員からアイデアを募った新事業にも種をまいている最中ですが今後も、国内外問わず、進行している様々な取り組みが次々と花開いていくことにご期待ください。

社内の取り組みとしては、採用における女性の割合を増やしています。建設会社はまだまだ男社会のイメージがありますが、現在は採用の約3割は女性で、設計職や事務系に目を向けると半数ほどの割合になります。「女性活躍推進プロジェクトチーム(イキ活)」の発足や「女性土木技術者交流会」の取り組みなども活発化しているので、今後も営業職なども含めたより多くの職種で活躍する女性が増えることを期待しています。こうした取り組みが評価され、熊谷組は「新ダイバーシティ経営企業100選」「なでしこ銘柄」「えるぼし認定」などにも選定されています。

  • ZEB(Net Zero Energy Building/ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
    建築物の外皮性能や設備の省エネ性能の向上により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギー化を実現した上で、オンサイトでの再生可能エネルギーの活用などにより、年間における一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロまたは概ねゼロとなる建築物のこと。

学生のみなさまへ

社長メッセージ2

私が熊谷組で一緒に働きたいと思うのは、「仕事を通して自分を高めたい」という意欲に溢れた方です。誰かに言われたり、指示されたりするのを待つのではなく、自分自身で目的意識を持ち、高い目標を掲げてステップアップできる方を魅力的に感じます。「仕事は明るく前向きに」という姿勢を大切にしていますが、それを実践するにはまずは自らが「志」を持ち率先して明るく前向きに努める必要があるでしょう。

熊谷組では「しあわせ品質」という言葉を大切にしています。「しあわせ品質」を体現するためには、自分より後の工程の仕事をする方、依頼主であるお客様、建物や施設を利用する方々の顔を思い浮かべながら、関わるすべての方が幸せになれるように「一歩先を読んだ仕事」をすることが求められます。そのためには、社内の営業、設計、施工、事務などの各部門の人々が、自分の仕事を単純にパーツで考えず総合的に広い視野で考えチームで仕事をすることが大切です。実際に建造物を利用する人の幸せに思いを馳せることができる、そんな仕事人を、熊谷組では「一流の技術者」と呼んでいます。

成長意欲が高く、「仕事を通して自分を高めたい」という意欲と志を持つことができればと考えています。「一流の技術者」の考えに共感し、関わる人の幸せを思いやる働き方がしたい方は、ぜひ熊谷組でともに未来を築きましょう。

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