新年のご挨拶

2024年01月01日

取締役社長 櫻野泰則

 2024年の新春を迎え、年頭のごあいさつを申し上げます。

初めに、本年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の被害によって、お亡くなりになられた方に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われたすべての方々に心からお見舞いを申し上げます。

建設市場は、依然として建設資材の高騰、人手不足や世界的なエネルギー問題、中東・ウクライナ情勢の緊迫化等の影響を受けている一方で、景気はデジタル化、インバウンド消費などによる経済活動の再開や賃金上昇などで回復基調にあり、民間企業の建設投資は持ち直しの動きが続くと思われます。公共投資についても防災・ 減災、国土強靱化への計画的な投資により引き続き堅調に推移すると見込まれ、競争は厳しいながらも、総じて堅調な建設需要が維持されることが予想されます。

このような環境の中、熊谷組グループは、2024年3月期の決算発表にあわせて、2024年度を初年度とする新たな中期経営計画の公表を予定しておりますが、これに先立ち昨年11月に、計画策定に向けての当社グループの基本方針を定めました。

持続可能な社会に貢献すべく、長期的な成長を目指して掲げた方針は次の4つです。
・コアとなる建設事業の「選ばれる企業となる力」「稼ぐ力」を高めます。
・建設周辺事業の取組みを加速することにより収益源の多様化を図ります。
・投資戦略や住友林業株式会社との連携等について、外部の専門家等の知見を活かします。
・事業戦略に資する技術開発および人的資本を拡充します。

これらの方針に沿って計画を具体化してまいりますが、当社グループといたしましては、今後も、時代の変遷とともに顕在化している多種多様な社会課題と真摯に向き合い、そして社会課題の解決に向けた取組みを成長のエンジンへと転換して、“限りある資源が循環し、ひと・社会・自然が豊かであり続ける社会”の実現に向けて「社会から求められる建設サービス業の担い手」として、時代を超えてお客様と社会を支え続けてまいります。

皆様におかれましては、本年も変わらぬご支援とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

株式会社 熊 谷 組
取締役社長