熊谷組のESG・SDGs戦略

熊谷組グループは長期的な成長を実現し、かつ持続可能な社会の形成に貢献していくため、2017年11月に発表した中長期経営方針、「ESGの視点を取り入れた経営の強化」を示しました。
2019年4月には「ESG取組方針」を策定し、当社グループが長期的に事業を展開する上での「重要課題」を抽出し、関連するSDGsの目標を明確にしました。
2021年5月に策定した中期経営計画(2021〜2023年度)の中で長期構想を示したことを受け、事業活動とSDGsの関連を整理し、ESG取組方針に則したSDGsの推進を行い、熊谷組グループとして、社会課題の解決に貢献していきます。

ESG取組方針

  1. 熊谷組は、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)の視点から解決すべき重要課題(マテリアリティ)を特定し、持続可能な事業活動を追求していく。
  2. 熊谷組は、グループが保有する技術・経験・ノウハウを活用して新たな価値を創造し、SDGsに代表される社会課題の解決に貢献する事業活動を展開していく。
  3. 熊谷組は、事業活動を通じてステークホルダーとのコミュニケーションによる信頼関係の構築に努め、企業価値の向上を目指していく。
ESG取組方針関連するSDGs
視点重要課題(マテリアリティ)個別課題
E 環境に配慮した事業の形成
S 多様な人財が能力を発揮できる働きがいのある職場の実現
持続可能なコミュニティーの実現
G コーポレートガバナンスの強化
ステークホルダーとの関係強化

ESG・SDGsマトリクス

ESGに基づく事業活動と、SDGsの169のターゲットとの関わりを示し、熊谷組が事業を通して社会課題解決に貢献している分野を「ESG・SDGsマトリクス」として可視化しました。
「ESG・SDGsマトリクス」は、更なる課題解決に向けたイノベーションの手がかりや長期的なリスクマネジメントのリストとして活用しています。また、ESG・SDGsを切り口としたステークホルダーとの対話を行うツールとしています。

監修:CSR/SDGsコンサルタント 千葉商科大学基盤教育機構教授 笹谷秀光氏

※1 重要課題「環境に配慮した事業の形成」は、カーボンニュートラルへの取り組みを強化するものです。
※2 熊谷組の事業とSDGsの169のターゲットとの関連については、主に該当するものを掲載しています。
※3 ESG・SDGsマトリクスの内容は熊谷組単体を対象としています。

株主・機関投資家との対話の状況等

熊谷組では、経営及び事業活動に関する情報を、適正、公正かつ迅速に開示するよう努めています。
2023年度は、前年度に引き続き、ウィズコロナに対応したIR活動として、オンラインツールを活用した国内外の投資家との個別ミーティング・電話会議やスモールミーティング、会場への来場とオンライン参加のハイブリッド形式による決算説明会の開催など安定的な信頼関係を築くべく株主・機関投資家とのエンゲージメントに注力しました。
2023年度の組織改編において、サステナビリティ推進グループとIRグループで構成されるサステナビリティ推進部を新設しました。ESG・SDGs戦略のひとつに「投資家との対話の充実」を掲げ、業績動向、経営戦略、株主還元などのほか、環境・社会課題やガバナンスへの取組み等について積極的に意見交換を行っています。
対話の内容については、取締役会メンバーや関係部門に展開し、企業価値向上に活かすよう努めています。

対話実績

対話を行った株主・機関投資家

国内外の機関投資家やアナリスト

対話の主なテーマ

事業環境・内容、中期経営計画の進捗、今後の戦略、株主還元、ESG/SDGsなど

対話結果の経営陣等へのフィードバック

対話を通じて把握した株主・機関投資家からの意見については適宜、経営陣に展開し、各戦略・施策の参考としています。