「サンライズビット工法」の開発

2017年11月01日

 株式会社 熊谷組(取締役社長 樋口 靖)は、JIMテクノロジー 株式会社(代表取締役社長 三木孝信 本社:神奈川県川崎市)と共同で、シールド機のカッタービットの交換技術「サンライズビット工法」を開発しました。  
 本工法は、超長距離の掘削や岩盤が出現する複合地盤、巨礫が連続する地盤、地盤改良が困難な地盤などでカッタービットを交換する際、遠隔操作で安全かつ効率的に行う技術です。

1.開発の背景

 近年のシールド工事は、掘削距離が長距離化する傾向にあり、これに伴い複合地盤に対応した施工技術のニーズも高まっています。
  シールドトンネルの掘削工事の途中で、シールド機のカッタービットを交換する場合、これまでは地盤改良を行い、作業員がシールド機のカッター前面に出て作業していました。これは事故の危険を伴うと同時に、膨大な日数と工事費を要する作業でした。
 そこで当社では、カッタービットの交換作業における安全の確保と、工程の短縮を目的として、本工法を開発しました。

2.工法の概要

図-1 サンライズビット工法イメージ図
図-2 シールド機に搭載イメージ図

・本工法は、以下の条件に適用が可能です(図-3)。
①延長10km程度の超長距離掘進。
②土砂地盤から岩盤までの複合地盤。
③巨礫地盤など、カッタービットの摩耗が激しい地盤。
④大深度や高水圧など、地盤改良が困難な条件。

図-3 適用対象条件

・実験では実寸大のモデルを作成して(図-4)載荷試験を行い、耐久性は実証済みです(図-5)。

図-4 実寸大モデル
図-5 載荷試験状況

3.本工法のメリット

 ・安全かつ工程に悪影響をおよぼすことなく、カッタービットの交換ができます。
 ・地盤改良が出来ない場合や高水圧下など、人が立ち入れない環境での交換が可能です。
 ・シールド機発進時の仮壁の直接切削や、支障物切削時の専用ビットと使い分けることも可能です。

4.今後の展開

 シールドトンネルの長距離化、大深度化、複合地盤などに対応する技術として積極的に提案し、実用化することにより、工事の安全性の向上と工期短縮、コスト削減を目指します。

※本工法は、株式会社熊谷組とJIMテクノロジー株式会社で共同特許を出願中です。

本リリースに記載している内容は発表日時点のものですので、あらかじめご了承願います。

【本リリースに関する問い合わせ先】
  株式会社 熊谷組 コーポレートコミュニケーション室 広報グループ 電話 03-3235-8155

【技術に関する問い合わせ先】
  株式会社 熊谷組 土木事業本部 シールド技術部 電話 03-3235-8649