「安全・品質・環境・労務」の更なる向上を目指す 新しい協力会社組織「熊栄協力会」を設立

2016年02月21日

 株式会社熊谷組(取締役社長 樋口 靖)は、協力会社との連携と協力体制の更なる強化と、協力会組織の効率的な運営を行うため、従来の協力会社組織である「熊谷組安全衛生協力会」「熊土会」「熊建会」の三会を統合し、平成28年4月から新たに「熊栄(ゆうえい)協力会」を設立します。

1.設立の背景

 当社の協力会社で構成される協力会は、活動内容によって三つの会に分かれています。安全衛生管理の向上を目的とする「熊谷組安全衛生協力会」と、施工品質の向上を目的とする「熊土会」「熊建会」です。そして、これまではそれぞれが独自の活動を行い、当社の“ものづくり”における安全や品質の向上に大きく寄与してきました。
 しかし近年は、建設技能者の減少にともなう担い手の確保と育成、若い世代にとって魅力的で、女性にも働きやすい職場づくり、将来の建設市場の変化にも対応できる施工体制の確保なども新たな重要課題となっています。
 こうした課題を乗り越え、将来にわたって当社と協力会社が協力してお客様にご満足していただける“ものづくり”をお届けしていくためには、お互いの連携と協力体制の更なる強化、組織の効率的な運用が必要不可欠となります。
 そこで当社では、2014年4月から三会統合ワーキンググループを編成し、「安全・品質・環境・労務」について相乗効果を発揮できる組織づくりの検討を行ってまいりました。

2.熊栄協力会の概要

 新しい会の名称は、「熊栄(ゆうえい)協力会」です。
 会員は当社と専門工事請負契約を締結した協力会社で、正会員と準会員とで構成されます。
 <組織図>

<活動内容>
熊栄協力会は当社と緊密に連携・協力して次の活動を行っていきます。
 (1)安全衛生(に関する事項)
 (2)品質確保・生産性向上(に関する事項)
 (3)環境保全(に関する事項)
 (4)担い手の確保・育成(に関する事項)
 (5)技能者の処遇改善(に関する事項)
 (6)労働災害に対する互助(に関する事項)
 (7)表彰(に関する事項)
 (8)広報(に関する事項)
 (9)応急復旧業務(に関する事項)

3.新しい協力会の効果

(1)高いレベルでの活動を維持して相乗効果を発揮
 これまでは三つの会が「安全・品質・環境・労務」について、それぞれの役割に応じて独自に活動を深化させてきました。今回の統合では、そうして培われてきた各分野に特化した活動を継承しつつ、QCDSE全般を評価し、教育・研修を実施することによって情報を共有、会員会社のレベルアップや当社とのパートナーシップの強化を図り、ステークホルダーの皆様に更なる安全と安心をお届けします。

(2)相互交流による会員各社の意識改革と収益向上
 建築系や土木系といった業種を越えた交流を図ることで、現場間での協力会社の流動化を促し、建設技能者の需要の変化にフレキシブルに対応できる素地を醸成することで協力会社の収益向上につなげます。

(3)新たな課題への取り組み効果の向上
 担い手の確保・育成においては、会員会社のリクルート活動の支援、若年者や女性に魅力ある職場作りなどを推進し、建設技能者の処遇改善においては、熊谷マイスター制度の推進、社会保険加入・建退共等退職金制度の促進などの取り組みを行い、活動の成果を効果的に発揮しやすくします。

4.将来の取り組み

 将来的には、熊谷組グループ会社(㈱ガイアートT・K、ケーアンドイー㈱、テクノス㈱、華熊営造股份有限公司)の協力会組織とも相互交流して情報交換を行い、労務ネットワークの効率的な運用も目指してまいります。

[お問い合わせ先]

[本リリースに関するお問い合わせ先]
 株式会社 熊谷組 広報部
 部長:五十川 宏文
 担当:小坂田 泰宏 (電話03-3235-8155)