品質保証の基本的な考え方と品質環境マネジメントシステム体制

認証登録状況 : > ISO 9001 >ISO 14001

品質環境マネジメントシステム体制

 お客様の信頼に応える「建設サービス」の提供、環境負荷の低減およびより良い環境の創出を図ることを目的に、1996年にISO9001、1997年にISO14001の認証を取得しました。

実効性の高いマネジメントシステムの運用により、事業環境の変化に対応した長期的な成長の実現と持続可能な社会の形成に貢献すること、また教育訓練により社員および専門工事業者等の能力向上を図り、優れた総合力でお客様・使う人の期待に応え、信頼を育むことが品質保証の重要な要素と考えています。

当社は、人材育成体系に基づき人材を継続的に育成し、品質保証体制のもと各プロセスにおいて、計画(Plan)、実行(Do)、確認・点検(Check)、見直し・改善(Act)のサイクルを回し、その質を高めています。

社長が指名する総括品質環境管理者が委員長を務める品質環境委員会やその下部組織である品質環境専門部会では、品質課題への具体的な取り組みの検討や気候変動問題等の様々な環境課題、目標に関する進捗状況の確認、評価、対応策の検討を定期的に行い、システム監査とともに、常にマネジメントシステムの有効性の確認、改善を行っています。
 
 

品質環境マネジメントシステム概念図

生産性向上ツールとの連携

作業所でのVR活用確認状況

PC上で構築した仮想の建物モデルをヘッドマウントディスプレイという表示機器に表示することで目の前に映し出し、現実のようにスケール感を持ってみることができるVirtual Reality(VR:仮想現実)と呼ばれる技術や、仮想建物を現実空間上に表示するMixed Reality(MR:複合現実)と呼ばれる技術、さらにBIMを建物の維持管理に応用する技術などについて試行検証中です。

環境経営の基本的な考え方

熊谷組グループは、限りある資源が循環し、ひと・社会・自然が豊かであり続ける社会を目指して、「持続可能な社会」の実現のために「気候変動リスクへの対応」「ゼロエミッションの達成」「生物多様性に配慮した取り組み」を個別課題に挙げ、目標を定めて取り組んでいます。

熊谷組環境体系
環境への取り組みイメージ

2022年度の取り組み

熊谷組は、2010年よりエコ・ファースト企業として、持続可能な社会の実現に向けた取組みを推進しています。
熊谷組グループとして2021年2月にRE100に加盟し、事業活動における使用電力を100%再生可能エネルギーとする取組みを進めており、温室効果ガス排出削減の中長期目標では、国際的な枠組みであるSBT認定を取得し、目標達成を目指しています。情報開示では、国際的な環境非営利団体CDPより、気候変動部門において「サプライヤー・エンゲージメント評価」の最高評価である「サプライヤー・エンゲージメント・リーダー」に2年連続で選定されました。

2023年1月には「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言への賛同を表明し、気候関連のリスクおよび機会の特定・評価と、事業活動に与える影響についてのシナリオ分析を行い、その結果を踏まえた情報を開示しました。

今後は、事業活動において重機や車両で使用する化石燃料をさらに削減し、再生可能エネルギーを積極的に導入するとともに、当社が提供する建物の大幅な省エネに寄与するZEBの普及促進、再エネ発電事業に取り組むなど、脱炭素化をさらに加速していきます。

環境保全関連法令の遵守

コロナ禍における様々な制限の中、環境法規制等の違反を未然に防止するため、以下に取り組み、環境法規制等の遵守に努めました。
① 本社環境法規制担当者による本社集中社員教育での環境法規制の教育(6回)
② 支店管理者等への教育(2回)
③ 建設廃棄物の適正処理に関するeラーニングの実施(施工系社員)


環境事故

2022年度は1件の環境事故が発生しました。
① アスベスト撤去作業中に、外部に粉塵が漏えい
事故発生原因はすでに判明しており、今後は類似事故の再発防止に努めていきます。

環境に関する主なリスク・機会

環境上のリスクと機会については、当社の事業環境および事業活動の特性等を考慮して特定しています。以下に主なものを示します。

事業活動と環境への影響 2022年度実績/熊谷組単体(国内)