サイエンスヒルズこまつ
球体ボイドを曲面に対応させるため躯体モックアップで施工性の確認を行った
工事概要
設計監理 | 株式会社スタジオ建築計画、UAO |
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施工 | 熊谷組・加越建設特定建設工事共同企業体 |
工期 | 平成24年8月13日〜平成25年10月31日 |
敷地面積 | 14,429m² |
建築面積 | 6,153m² |
延床面積 | 延床面積 |
建物高さ | GL + 11.95m |
構造規模 | 構造規模 |
局面屋根が特徴的な、ものづくり精神の交流拠点
独創的な設計でウェーブ(起伏する曲面屋根)を創出
「サイエンスヒルズこまつ」は、その不可思議な外観が特徴的だ。木の葉をイメージするような四つのウェーブが、敷地全体を覆い被さるように不規則に配置されている。不規則でありながら、その四つのウェーブが交差し、全体の連続性が創出され、一体感のある建物になっている。そのウェーブ上には歩行可能な屋上緑化が施されており、利用する人々は自らの思いに任せて歩くだけで、屋上に上がることを意識することなく、自由にそこを登り降りすることができるのだ。それと知らずに訪れたなら、緑や花々が咲く小高い丘の公園と見紛うだろう。
また、ウェーブの形状に合わせた短冊状のガラスを幾枚も垂直にはめ込んだ壁面部、ウェーブ上部に突出した半球体ドームなど、近代的なフォルムにも興味がわく。
しかし、これを実現化するまでの工程は容易ではない。設計から施工に至るまで試行錯誤の連続と、苦慮の日々の積み重ねのうえに成し得たのだ。