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音環境の世界

レコーディングや仕事に応用される吸遮音パネル

目に見えない音に取り組む、もう一人の人物に登場いただこう。レコーディングエンジ ニアとして音響設計やレコーディングの第一線で活躍している前田欣一郎氏は、このほどNHKのBSドラマ「櫂」の音楽録り、特に秦琴(しんきん)の演奏を録音にあたり、熊谷組が開発した吸音遮音板を用いた。

一方吸遮音パネルは、都市騒音を軽減する建築資材としても注目を集めつつある。都市が発展するにつれ人の移動や物流も活発になり、それを支えるインフラ整備が着々と進行中だ。現在各所で行われている高速道路建設や鉄道の高架化工事はその代表だが、人口が集中している地域での工事が避けられないため、工事騒音による周辺への影響は避けて通れない問題となっている。

熊谷組が開発したエコ・サウンドパネルは、すでに鉄道高架橋の仮設高欄の吸音板として設置され、鉄道騒音に対する低減効果が確認されている。さらには高速道路の橋脚外面や道路トンネルの内壁に用いて、交通騒音低減を実現することも可能だろう。

コンサートホールづくりに生きる音のシミュレーション技術

Using Simulation Technology to Build a Culture Hall

 

桐生市市民文化会館小ホール

桐生市市民文化会館小ホール
群馬県桐生市 1,519席   

音楽ホールは客席全体に音を均等に伝えるため、舞台からの直接音に天井や壁からの反射音を補う仕組みになっている。桐生市市民文化会館小ホールの設計にあたっては、 本物のホールと同じ吸音率となるように10分の1の模型を制作。より実際に近い状況を再現するため、客席部分に座らせた500人分の人型に服を着させて髪を付け、無響室で 録音した演奏音を実験室内で合成することで、完成後のホールの音響効果のシミュレーションを行った。「ホールの天井や壁は、余計なエコーが発生したからといって完成後の変 更は困難です。最適な響き、心地よい音を創り出すために、模型レベルで状況を再現することの効果は大きい」と大脇雅直氏は話す。

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