廃棄物の管理型最終処分場においては、最終処分場廃止後における早期跡地利用が求められています。 そのた
めには、浸出水を埋立地内に貯留させずに、廃棄物の自然浄化作用を促進させることが重要です。また、最終処分場の廃止基準が定められ、廃止時期を予測できる埋立地構造や埋立方法が望まれています。
 熊谷組が開発したセパレーションシステム、ルーフィングシステム、カセットシステムは、浸出水を一時的にも内部貯留させない最終処分場構造システムです。特に、カセットシステムは廃棄物の浄化シミュレーションを可能にすることができます。埋立地の立地条件や廃棄物の種類に応じて、これらのシステムを単独あるいは組み合わせて採用することにより、最終処分場に要求される貯留機能と浄化機能を向上させます。
カセットシステム

■概要

 カセットシステム処分場は、いくつかに分割または分離された埋立地に、それぞれ独立した浸出水集排水設備、ガス集排気設備を設置したカセットタイプの埋立地から構成されます。各カセットに廃棄物を順次計画的に埋め立 てながら浸出水質や発生ガス量、廃棄物内温度等の経時変化を各カセット毎に計測することにより、廃棄物の安定 化や無害化の程度を把握することができます。これにより、最終処分場の廃止時期の予測が可能になります。

■特徴

●区画堤等により埋立地を分割し、それぞれに浸出水集排水設備、ガス集排気設備等を付加するといった簡単な構造で、非常に困難とされていた廃棄物の浄化程度を把握し、最終処分場の廃止時期を予測できます。

●最終処分場の廃止時期が埋立ての早期段階から予測できることにより、維持管理計画や跡地利用計画が行 いやすくなります。

●区画埋立を行い、未埋立のカセットに流入する雨水は直接放流するため、一日当たりの浸出水の処理量が低減し、水処理設備の定常稼働を可能にします。

●セパレーションシステム、ルーフィングシステムと組み合わせることで、浸出水量の低減や廃棄物の浄化促進に対し、より機能的かつ効果的なシステムとすることができます。


●セパレーションシステムはKumagaigumiNow097、ルーフィングシステム、S&R システムはKumagaigumiNow104をご参照下さい。
●関連資料…『セパレーションシステム処分場』、『S&Rシステム処分場』、
      『最終処分場の浸出水調整容量算定システム』(リーフレット)