■概要

 免震建築物に採用されている免震装置の耐久性評価については、積層ゴムが本格的に建物用の免震装置として用いられるようになってまだ歴史が浅く、実際に数十年経過したものがないため、縮小モデルを用いた実験(促進劣化試験)によってその耐久性を推測し、建物耐用年数中での免震効果には問題がないとしています。従って、免震建築物には、定期的に種々の点検を行うなどの維持管理が要求されています。当社施工の数多くの免震建築物の中には、既に竣工後約10年の年数が経っているものもあり、その経年変化を検証するため、実際の建物に設置している積層ゴムを取り出し、性能確認試験によって積層ゴムの耐久性を確認しました。

■対象建物

‐ハウス21OGAWA‐国内で初めて高減衰積層ゴムを採用した評定物件


構造:鉄筋コンクリート造4階建
   免震構造
規模:延床面積1,186m2
軒高11.4m
免震装置:高減衰積層ゴム14個
    (φ600、650、790)

■ジャッキアップ作業


ジャッキアップ設置


ジャッキアップ完了

積層ゴムの取り出し

■性能試験

 免震装置の特性変化(剛性・減衰)やクリープ量(鉛直方向の沈み込み量 )は縮小モデルによって予測していた範囲に十分収まっており、建物耐用年数 における免震装置の耐久性は十分であることを確認しています。

■関連資料…パンフレット「熊谷組の免震技術」