■旧法タンク基礎の耐震補強

平成6年7月の危険物の規制に関する政令の改正及び同年9月の危険物の規制に関する規則等の改訂により、旧法タンク(昭和52年の技術基準の改訂の適用が猶予されていたもの)の安全対策の見直しが必要となりました。 旧法タンクについては、旧基準による照査(第1段階)および新基準による照査(第2段階)のいずれにも適合しない場合、改修が必要となります。これは、下表に示すタンク本体から基礎部まですべてに適用されます。

第1段階
基準評価項目
新(第2段階)
基準評価項目
タンク本体
タンク構造(側板部の引張・圧縮) タンク構造(側板部の引張・圧縮)
タンク材料側板・底版・アニュラ版の厚さ 保有水平耐力
地盤
液状化(限界N 値法) 液状化(PL値法)
基礎
基礎の構造補強措置 基礎の局部すべり (構造等でなく性能で評価)
杭基礎
地盤杭本体の構造 基礎スラブ構造 杭本体の構造 基礎スラブ構造

■当社のタンク液状化対策技術

 地盤の調査、タンクの安全性の診断、設計、施工まで、一貫した液状化対策をご提供致します。

●タンク基礎の安全性診断システム
既設の屋外貯蔵タンク基礎の安全性評価と対策工の選定はタンク基礎の安全性診断システムによって行います。システ ムは、右図に示すように既設タンク基礎の「安全性評価」、対策工の「効果 予測」、「対策工選定」の3 つのサブシステムより構成されています。

●タンクの液状化対策工法の開発例
・HDP工法(HDP:ハイドレーンパイル排水機能付き鋼矢板)排水機能を付与した鋼矢板でタンク基礎の外周地盤をリング状に取り囲むことにより、地盤のせん断変形を抑制し、同時に過剰間隙水圧を消散させ、液状化に対するタンクの安全性を向上させる工法です。
※本工法は、住友金属工業(株)との共同研究によるものです。
・ソイルセメント柱列円筒締切り工法(特許出願中)補強リング付きソイルセメント柱列壁で、タンク基礎の外周地盤を円筒状に締め切ることにより、地盤に対する拘束力を高め基礎の沈下を抑制し安全性を高める工法です。

HDP工法概念図
●地震リスクマネージメント
 対象とする施設の被害要因や被害形態を明確にし、リスクを定量化することによって、経済的・ 技術的に実現可能な最も効果的と考えられるリスク低減策を提案します。(Kumagaigumi Now!!148号参照)

●関連資料…エンジニアリングレポートVOL.8『液状化対策』
      パンフレットソイル柱列円筒締切り工法