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熊谷組の次世代型超高層住宅 PEAS TOWER

高性能・高自由度構造構法(メガ・フレックス構法)を採用し、安心・安全、より高品質な住空間、居住性を超短工期で提供できる超高層住宅システム。

背景

居住水準が向上した都心のマンション購入者に対しては、「高級感と洗練された住まい」、「快適でより広い住まい」、「安全・安心のできる住まい」などが求められています。一方で、これからの地球環境を考えた場合、建物の長寿命化は不可欠であり、ライフサイクルに合わせた「住まい方への変化」に対応した機能も必要となってきます。このような状況下において、当社は、付加価値が高い「次世代型超高層マンション」を開発し、新規需要を創出することが必要であると考えました。

概念
  •    PEAS(ピース)とは、システムのコンセプトである以下のキーワードの頭文字を組み合わせたものです。
     P:Premium(付加価値の高い)
     E:Ecological(環境にやさしい) and Emotional(感動的な)
     A:Advanced(進化する) and Advantage(優越、裕福な)
     S:Smart(洗練された)and Symbolic(象徴的な)

      このPEAS TOWERシステムでは、今般開発した高性能・高自由度構造構法(メガ・フレックス構法)を採用することにより、以下の各項目を合理的に実現することが可能となりました。
      1) プランの自由度の向上
      2) 眺望性及びボイド内の開放性(通風・採光等)の向上
      3) 安心・安全を誇る確かな構造
      4) 居室の遮音性の向上
      5) SI完全分離による設備更新性の向上
      6) 超短工期施工の実現
      7)現場作業の合理化・資機材の低減による、環境負荷の軽減やランニングコストの低減

  • 概念

(1)快適な居住性
 扁平梁により、眺望の妨げとなる梁型が突出せず、ハイサッシュによる眺望等に優れた居住空間を提供します。廊下側にコアウォールを設けない構造により、中央のボイド面から採光、通風を得るプランも計画可能です。サイレント・ボイドスラブなど熊谷組独自の遮音技術により、高い居住性能を確保します。

  快適な居住性

(2)自由なプランニング
 扁平梁(逆梁)の採用により、住戸専有部内は完全なフラットスラブになり、構造架構に左右されずフロア毎に自由な住戸レイアウトをすることができます。また、主要構造部材はフルプレキャスト(PCa)化しており、インナーバルコニータイプにも対応可能です。

  自由なプランニング

(3)優れた設備更新性
 スケルトン(構造躯体)とインフィル(設備部材等)を完全分離(SI完全分離)することで、建物長寿命化へ対応しました。高層中心部のボイド内に給排水、ガス、電気などの主幹線を集約し、優れた更新性を実現しました。ボイド内にはタワーパーキングも設置可能です。

  優れた設備更新性

(4)「1フロア4日」の 超短工期躯体施工
 柱・梁・床スラブなどをプレキャスト(PCa)化し、その他の部材や資材もユニット化することなどにより、現場での作業を最小化でき、また、工区分割とクレーンの配置を最適化することにより、躯体工事は1フロアを4日で行う超短工期施工が可能です。
 多数の工種の組み合わせとなる仕上げ工事については、工種ごとにフロア単位で一定日数の連続的な繰り返し作業となるように、タクト工程を組み立てます。これにより、計画的で確実な仕上げ工程が確立でき、安定した高品質が得られます。

  「1フロア4日」の 超短工期躯体施工

 

(5)本システムを実現するためのメガ・フレックス構法
 PEAS TOWERが持つ優れた特徴の実現には、<メガ・フレックス構法>の採用が大きく寄与しています。この構造は、コア部のメガ柱と、10~15層毎に配するメガ階のメガ梁(大断面のメインビーム)に構造を集約化したものであり、これによって、一般階梁の扁平・内蔵化を可能にしています。コンクリート強度については、50階建の場合、最大強度100N/mm2(柱)で対応可能であり、特殊な材料や耐火被覆を必要とせず、広い地域での適用が可能です。
 本システムでは、上記のメガ柱、メガ梁を用いたメガ・フレックス構法をベースに、多様な構造形式をご提案することによって、発注者のあらゆるご要望に応えることが可能です。
 構造形式としては、免震構造(基礎免震及び中間階免震)、制振構造(座屈拘束ブレース等を使用)、耐震構造のいずれにも対応可能です。
 特に免震構法では、メガ柱、メガ梁との併用により、一般の超高層に比べて一般階の居室部の柱を小さくし、梁を扁平梁とします。中間階免震も可能で、大地震時の損傷もほとんどなく、地震時の揺れも大幅に低減できます。
また、制振構造の場合、制振装置はボイド側の共有部分に設置され、専有部分や設備配管等に干渉することなく、制振装置のメンテナンス・更新を行うことができます。
 なお、「メガ・フレックス構法」のうち、座屈拘束ブレースを使用した制振構造については、東京工業大学と協同で開発しました。

 


 

 

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