平成10年6月に施行された廃棄物処分場のしゃ水工の新構造基準では、従来の「2 重シートしゃ水工」に加え、新たに「シートと粘土層等による複合しゃ水工」が追加されました。本工法は、この粘土層によるしゃ水層の構築技術で、法面部においてもしゃ水性能の優れたしゃ水工の構築が可能となりました。

■概要

 廃棄物最終処分場の構造に関する新しゃ水工基準によれば、粘土層の第2 しゃ水層の性能は、厚さが50cm以上で、透水係数が10‐6cm/s 以下と規定されています。
 今回新たに開発した
●ベントナイト混合土の吹き付け工法
●流動化処理土のメッシュ型枠充填工法

は、いずれもしゃ水性能に優れ、平坦部の施工はもちろん、法面部の施工性にも優れています。
 本工法は、現地発生土をしゃ水材料として利用活用することができ、環境保全、リサイクルの点でも有効とな ります。
 しゃ水工の構造は、両工法の複合構造とすることによりしゃ水性能と経済性に優れたものとなります。
 また、しゃ水工の施工管理をする上で、しゃ水材料の透水係数の計測技術が不可欠ですが、簡便かつ正確に測定する技術も併せて開発しました。

■特徴

 ベントナイト混合土吹き付け工法
●ベントナイトの膨潤機能により、透水係数が10‐6cm/s以下のしゃ水層の構築が可能です。
●急勾配の法面部でも施工ができます。
●固化材や繊維混入することで、より強度的に安定したしゃ水層をつくることができます。

 流動化処理土メッシュ型枠充填工法
●固化材添加と細粒分の調整により、透水係数が10‐6cm/s以下となります。
●急勾配の法面部でも施工ができます。
●スラリー材を充填するので施工管理が容易です。
●現地発生土の利用が可能で経済的です。
●ReSM工法が適用できます。


処分場断面図


ベントナイト混合土吹き付け工法


メッシュ型枠充填工法


施工後の法面

吹き付け状況

メッシュ型枠充填状況

■関連資料…リーフレット「処分場人工しゃ水層構築工法」
      パンフレット「ReSM工法」