世界一の高さ「TAIPEI101」ってどんなビル
世界一の高さとなる「TAIPEI101」ってどんなビル?
7月1日に上棟式を迎えた台北国際金融センター(通称:TAIPEI 101)。完成後は世界一の高さ(508m)を誇るビルだけに大変な注目を集めています。TAIPEI101がどんなビルなのか、Q&Aで紹介します。

--台北市のどんな場所にあるのですか?
TAIPEI101は、台北市の新都心といわれる信義区にあります。北側に市政府庁舎、西側に国際展覧会場、東側に信義区役所、等があります。また、すぐ目の前の信義路に、新しく地下鉄の駅ができ、その駅への出入り口もこの建物の敷地内にできる予定で現在施工中です。
--何階建てですか?高さは何メートルですか?総面積は?
101階建て、高さは508m(世界一)、延床面積は、412,500m2。ちなみに、508mという高さは、現在世界一のビル・ペトロナス・ツイン・タワー(マレーシア)の452mを遥かに上回るものです。当社施工の新宿野村ビルの高さ210mの約2.5倍もの高さ、というわけです。ちなみに、日本一高いビルは横浜のランドマークタワーで、高さ296mです。

完成予想
--一番上に付いている、塔は何ですか?また、何メートルありますか?
ピナクルとよばれており、高さは60mです。日本の「五重塔」の天辺に同じような尖塔があります。
--完成したらどのようなビルになるのですか。中には何がありますか?
タワー部は事務所ビルで、24時間取引を行う台湾証券取引所も入居します。ポディアム部は、ショッピングモールで、高級専門品店から、百貨店、プールを備えたフィットネス、フードコート、レストラン等が入居する予定です。また、地下2階以下には、四輪車1,861台・二輪車2,943台を収容する大駐車場があります。
--展望台はありますか?
展望台は、89F、91Fに、更に101Fに特別展望台があります。また、展望レストランが87Fで営業する予定です。
--建物内では通常、どのくらいの人が働く予定ですか?
オフィス部分では、約30,000人が、ショッピング・モール部分を含めると約40,000人が働くと予想されます。

完成予想
--標準階の広さはどのくらいですか?
標準階は、50m×50mで、天井高2.8mと広い空間を確保しております。

エレベータ
--エレベータはどのようなものを採用しているのですか?
時速60kmの世界最速エレベータ(東芝エレベータ製作)が設置されています。地下1階から地上89階の展望台まで約40秒で昇りきります。ちなみに、それ以上の階へは、89階でエレベータを乗り換えて各階停まりで92階へ、さらに92階で乗り換えて各階停まりで最上階の101階へ昇ることになります。なお、101階より上にあるピナクルへは、螺旋階段で行くことになります。
このエレベータは、タワー棟に34台あり、2階建てです。2階建てエレベータの操作方法には、上ケージと下ケージが同時に運行し、それぞれが奇数・偶数階に停まる「ダブル方式」と、ダブル方式と同様に上下ケージを同時に運転しますが、奇数・偶数階関係なく希望する階へ停止できる「セミダブル方式」などがあります。
TAIPEI101では、どれにでも対応できるプログラムを組み込んでおり、時間帯に応じて切り替えられます。
--2002年3月31日に起こったマグニチュード6.8の大地震による影響はどうだったのでしょうか?
地震前までは、鉄骨工事は56階に到達していました。地震後、倒壊部分の修復やタワークレーンの建て直しを行い、2002年9月27日から57階以降の施工となりました。2003年7月1日に上棟式を行ったので、約9カ月という短期間で46階分を施工したことになります。
--地震が起こっても、大丈夫ですか?
台湾は日本と同じく地震地域に位置しています。建物はメガストラチャーという特別な構造形式を用いており、100年に一度の地震に対して構造体に被害がないように、950年に一度の極大地震に対しても大きな損傷がないように十分な耐震設計がされています。
なお、マスダンパーは、風対策の装置です。風による揺れを防ぎ、居住性を高めています。
--どうやって建物を支えているのですか?
場所杭打ちが、547本あります。
タワー部 直径1.5m×62~80m 380本
ポディアム 直径2.0m×56~80m 167本
連続地中壁 厚さ1,200mm、深さ40~50m
--現在はどこまでできていますか?
7月1日に上棟式を行いました。現在は、コンクリートを96階まで打設し、カーテンウォールを88階まで取り付けています。8月中旬には、101階屋上のコンクリート打設が完了する予定です。
--いつ完成しますか?
2004年秋を予定しています。
--採用されている技術の特徴を教えて下さい。
外壁は二層のガラスからできているアルミニウムカーテンウォールです。淡いブルーグリーンの色彩でクリスタルのイメージです。
CFT柱と呼ばれる柱の中には、高強度コンクリートが62階(地上275m)までポンプ圧送で充填されています。この高さまで、CFT柱内にポンプ圧送した例は日本国内にはありません。(おそらく世界一と思われます)101階の床スラブは、地上450mの高さです。ポンプ圧送で、この8月に打設予定ですが、ポンプ圧送によるコンクリート打設としては世界一の高さとなります。
マスダンパーは、87階に設置されています。直径約5.5mで、厚さ125mmの鋼板40数枚重ねて作ったものです。鋼板は、部分的に組立やすいようにブロックとしています。それを、切断・溶接して作り、総重量は650トンあります。これを92階から8本のケーブルで支持しています。強風時の横振れを抑えて居住性を良くするのが主な目的です。




マスダンパーの設置状況。
左上→右上→左下→右下の順で出来上がっていきます
--建設にあたっては、事業主がPFI手法を採用しているそうですが?
事業主である台北国際金融大樓股分有限公司(Taipei inancial Centre Corporation)が、土地所有者である台北市政府から1997年から2066年の70年間にわたって事業を行うものです。
--環境についての表彰を受けたそうですが?
2001年12月15日、台湾の行政院環境保護署から「90年度(2001年)全国環境保護優良建設工事現場」として表彰を受けました。
--面白い話題がありましたら、教えて下さい。
「八」に拘っています。「八」は「発」に通じ、中国人にとって縁起のよい数です。タワー部はそれを設計コンセプトにとりこみ、八層おきにお椀をひっくり返したような形を八回重ねてあります。そして、永遠に青々と天に向かって伸びつづける竹をイメージしています。
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