プレスリリース

国内メーカー初!直貼りで使用できる乾式浮床での「石貼り仕様」を開発

平成28年9月20日

国内メーカーでは初めて乾式浮床での「石貼り仕様」を開発
床衝撃音遮断性能に優れた「乾式浮床ベースケア」

 株式会社熊谷組(取締役社長 樋口 靖)は、大建工業株式会社(代表取締役社長 億田正則 本社:大阪府大阪市)、野原産業株式会社(代表取締役社長 野原数生 本社:東京都新宿区)と共同で、国内メーカーとして初めて、仕上げ材に石貼りを使用しても高い床衝撃音遮断性能を有し、転倒時衝撃力が小さい「乾式浮床ベースケア石貼り仕様」を開発しましたのでお知らせいたします。  
1.開発背景

 首都圏(特に東京)や九州圏では、共同住宅は乾式二重床で設計されることが圧倒的に多い一方で、横浜や川崎、京都では高さ制限があるため、階高を抑えるために直貼り床で計画されることが多くなります。
 こうしたことを踏まえ、これまで当社らは床仕上げ高さを抑えても床衝撃音遮断性能が高く、転倒時衝撃力が小さい「乾式浮床ベースケア」を開発、商品化してきました。

 一般的に、共同住宅に用いられている直貼り床の厚みは13㎜程度です。そのため、仕上げ材に天然大理石(無垢大理石)やタイルを用いると、逆にその薄さがひび割れや欠けなどの破損の原因となる恐れがあり、直床貼りで「高級感のある石貼り仕上げにしたい」というお客様の要望にお応えすることができませんでした。

こうしたニーズに対応するため、当社らは「乾式浮床ベースケア」の床衝撃音遮断性能や転倒時衝撃力性能を損なうことなく、直貼り床でも石やタイルを施工できる「乾式浮床ベースケア石貼り仕様」を開発しました。


2. 石貼り仕様の概要

 これまで、床を天然大理石(無垢大理石)やタイルなどの石貼り仕上げにする場合は、湿式浮床工法や乾式二重床を採用してスラブ段差を設ける必要がありました。この場合、床仕上げ高さは130~150mm程度必要となり、充分な天井高が確保できませんでした。

 今回開発した「乾式浮床ベースケア石貼り仕様」では、乾式パネルの上に2枚の下地材(ガラス繊維不織布入りせっこう板と針葉樹合板)を用いることで、石のひび割れや欠けを防ぎながら、床仕上げ高さを抑えて優れた床衝撃音遮断性能を実現しました。

 また、本仕様の転倒時衝撃力は、JIS規格の「転倒が懸念される場所に使用される床の安全上の推奨値」である100G以下を確保していることから、居室内でも石貼り仕様で施工することができます。


  図1 乾式浮床ベースケア石貼り仕様 基本断面図

              

      図1 乾式浮床ベースケア石貼り仕様 基本断面図 (クリックで拡大します)

 

図2 乾式浮床ベースケア石貼り仕様 施工完了時写真

           

        図2 乾式浮床ベースケア石貼り仕様 施工完了時写真

    

 

3. 特徴

床仕上げ高さ73.5mm
 石貼り仕上げの乾式二重床の場合、床仕上げ高さは130~150mm程度必要ですが、本製品では床仕上げ高さを73.5mmとしました。このため、高さ制限があり直貼りフローリングで計画する必要がある建物や、リニューアル等で乾式二重床にすることが難しい建物にも対応することができます。
高い床衝撃音低減性能(図3)
 一般的な乾式二重床の標準的な性能と同等以上の性能を確保しました。
    軽量床衝撃音低減性能 ΔLL(Ⅱ)-4S
    重量床衝撃音低減性能 ΔLH(Ⅱ)-2S
高い耐荷重性能
 等分布積載荷重は1960N/m2で最大1.5mm(基準:5mm以下),局所集中荷重は980Nで最大1.5㎜(基準:4mm)以下と乾式二重床と同等以上の沈み量を確保しました。
    等分布積載荷重(1960N/m2) :最大1.5mm
    局所集中荷重(100kg,5分後) :最大1.5mm
    衝撃強さ試験:試験体に変形・ひび割れ・損傷などの以上は見られなかった
高い転倒時の安全性(図4)
 衝突時の最大加速度100G以下を確保しました。
    最大加速度 87G
環境に配慮
 森林資源の保護のため、下地材の1枚にガラス繊維不織布入りせっこう板(厚さ9.5mm,比重:1.0(9.6kg/m3))を採用しました。


図3 床衝撃音低減性能

    図3 床衝撃音低減性能 一般財団法人 日本建築総合試験所  試験番号:ⅣA-15-0240

 

図4 床の硬さ試験


                   図4 床の硬さ試験

 

 JIS規格(JIS A 6519)では、人間の頭部モデルを落下させ、床との衝突時の加速度(G)を測定し、安全性を評価します。転倒が懸念される場所に使用される床は、G=100以下が安全上の推奨値となっています。(上記数値は、大建工業株式会社:青グラフ、一般財団法人日本建築総合試験所:橙・赤グラフの試験設備での比較試験の結果です。)

 

図5 試験体断面図

                  図5 試験体断面図 (クリックで拡大します)

 

 

図6 試験体平面図

                 図6 試験体平面図 (クリックで拡大します)

 


4. コスト

 グラスウール支持方法による「乾式浮床ベースケア石貼り仕様」の設計価格(材工)は、18,000円/m2(仕上げ材の石を除く)としております。

 


5. 今後の展開

 当社らでは、過去に発表した「乾式浮床ベースケア」の内装用・土足用に続き、新たに「石貼り仕様」を商品ラインナップに加えて発注者や設計事務所などに積極的に提案し、お客様の多様なご要望にお応えしたいと考えております。

 なお、本商品の製造・販売は大建工業株式会社、施工は野原産業株式会社が行います。

                                                   以上

 本リリースに記載している内容は発表日時点のものですのであらかじめご了承下さい。

【本リリースに関する問い合わせ先】
株式会社 熊谷組 経営企画本部 広報部      電話03-3235-8155
【技術に関する問い合わせ先】
株式会社 熊谷組 技術研究所           電話 03-3235-8724         
【製造・販売に関する問い合わせ先】
大建工業株式会社 住宅営業2部          電話 03—6271-7751         
【施工に関する問い合わせ先】
野原産業株式会社                 電話 03-3355-4809
        
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