プレスリリース

耐火性を有した構造体コンクリートに適用可能なポリマーセメントモルタルを開発

平成25年5月27日

耐火性を有した構造体コンクリートに適用可能な
ポリマーセメントモルタル(商品名:カブリード)を開発

 株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘)は、耐火性を有した構造体コンクリートに適用可能なポリマーセメントモルタル(商品名:カブリード)を開発しましたのでお知らせいたします。
 ポリマーセメントモルタルは、建物の補修に必要な材料でありますが、構造体に使用する場合には耐久性や耐火性が必要となります。本開発では、施工性、仕上がり性、耐火性に優れたポリマーセメントモルタルを、建築研究所報告「かぶり厚さ確保のための補修材料・工法選定マニュアル(案)」における要求品質を満たす材料として開発いたしました。

1.概要

 ポリマーセメントモルタル(以下,PCM)は、建物の補修に必要な材料でありますが,構造体に使用する場合には耐久性,耐火性が必要となります。しかし、現状のPCMは耐久性や耐火性の性能を有するものが少ないのが現状です。このことから、PCMの構造体補修材料としての使用に関する研究が行われ、「かぶり厚さ確保のための補修材料・工法選定マニュアル(案)」等も示されましたが、依然として要求品質を満たす材料が少ないのが現状であります。
 本開発では、 6種類の調合の異なるポリマーセメントモルタルについて、加熱前の施工性、仕上がり性、加熱時の耐爆裂性、遮熱性について上記マニュアルに従い評価を行い、最適な調合を選定いたしました。以下に、評価結果を示します。


試験結果および評価基準

 


2.本PCMの特徴

 本研究で開発したPCMは、材料、調合の検討により以下の性能を発揮します。

①施工性
良好な流動性を有しており、1回10mmの施工で塗り重ね、30mmまで施工した場合においても、施工が容易であり、だれ等も発生せず平坦に施工することが可能です。

②仕上がり性
仕上がり性に関しては、以下の条件を全て満たしています。
(1)全面への微細なひび割れがないこと(外観)。
(2)試験体内部および外周部の浮きが10%以下であること(浮き)。
(3)0.2mm超のひび割れがない、0.1mm以上のひび割れが0.2m/m2以下であること(ひび割れ)。

③耐火性
耐火性は耐爆裂性試験および内部温度(内部温度は耐爆裂性評価で金網の内側の剥落(区分Ⅱ)、金網より表層の爆裂(区分Ⅲ)が認められた場合に実施)により評価します。
・耐爆裂性は、提案する試験体No.5において爆裂は認められませんでした(区分Ⅰ)。
・試験体No.3、No.6においても爆裂性の基準を満たしました(区分Ⅲ)。
・内部温度に関しても、無補修の試験体の温度以下となりました。

 

耐火試験後の状況    

 

 

3.今後の展開

 今後は、プレミックス材として販売を行う予定であります。現状では、製造、販売を行う会社とともに、プレミックス材の試作、各種物性の確認試験を実施中であります。

 


以上

 

 

 

 

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:五十川 宏文
担当:小坂田 泰宏 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組 技術研究所 建設材料研究グループ
担当:金森・野中 (電話03-3235-8723)

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