プレスリリース

新熊谷式柱RC梁S構法:Super-High-Brid 60を開発

平成24年3月1日

新熊谷式柱RC梁S構法:Super-High-Brid 60を開発(大規模物流施設への適用範囲の拡大)

株式会社熊谷組(取締役社長 大田 弘、本社 東京都新宿区)は、高層化された大規模な物流施設等にも対応可能な『新熊谷式柱RC梁S構法』(Super-High-Brid 60)の認定を取得しました。今回認定を取得した構法は、柱をRC造、梁をS造とした混合構造です。 平成10年に当社は既に「熊谷式柱RC梁S構法」を主に高さ45m以下の商業施設、事務所ビル等を対象に開発しておりましたが、更に適用範囲を拡大して、高さ60mまでの大規模な物流施設、ホテル、図書館等を対象としたものとなっております。これにより、経済的な構造体が可能となり、更にお客様の多様なニーズにお応えできるようになりました。

1.開発の背景

 近年、貿易の自由化、市場経済の急速な変化等の影響を受け、国内外における物流の大規模化、高速化が加速しており、これに伴う湾岸地域、主要幹線沿線における大規模物流施設の建設需要が高まっています。
一方、あらゆる施設には省エネ、CO2排出抑制等、環境配慮型の建物が要求されていると共に、地震や津波に耐える安全・安心な建物を求める社会的要請が高まっています。
このような社会的背景を踏まえ、熊谷組では、時代の変化に即応した付加価値の高い大規模物流施設を開発し、お客様の様々な要求にお応えしたいと考えました。

2.概新熊谷式柱RC梁S構法の特徴

 大規模物流施設等は、通常の建物に比べて重い積載荷重、長いスパン、高い階高となります。これに対し、軸力が大きくかつ、長い柱部材には圧縮に強いRC造、スパンが長い梁には軽量で粘り強いS造を採用するなど、構造材料を適材適所に使用することにより経済的な構造体を実現することができます。
 本構法は、平成23年9月30日付けで㈱日本ERIの構造性能評価を取得し、建物高さ60m迄適応できます。更に免震、制振、耐震の、どの構造にも柔軟に対応可能です。


3.「新熊谷式柱RC梁S構法」との併用技術

 熊谷組では下記に示すような技術を併用して環境配慮型建物や災害に強い建物の提案をしていきます。
(1)太陽光発電システム
照明用電源や植栽への潅水ポンプ等に利用します。また、リチウムイオン電池を併設することで非常時の電源として使用可能です。
(2)屋上緑化
屋上緑化は、緑豊かな屋外空間を提供します。また、夏季においては緑化面温度を10℃~20℃下げるため熱輻射や熱伝達を抑制します。
(3)非常用ろ過・消毒装置
可搬型のものや、停電時でも使用できる手動式、あるいは、エンジン式のろ過、消毒設備を準備して、非常時に使用できるよう計画します。
(4)非常用備蓄倉庫
簡易トイレ、テント、浄水機、非常食、飲料水、ポータブルコンロ、及びプロパンガス等の非常用燃料等、大型、大量の防災備品を備蓄します。
(5)自家発電設備
建物規模が一定規模を超える場合、2基設置してリスクを分散します。ポータブル発電機の設置も可能です。
(6)地盤の液状化対策
地盤調査と分析に基づき、杭基礎の耐震設計と地盤改良工法を適切に組み合わせ、地震時の液状化に対する安全性を確保します。


4.今後の展開

 大規模物流施設等を都市部に建設する場合、敷地の条件により建物高さが60mを超えるケースも考えられます。現在、この高層化対応の新接合部の実験を終了しました。これにより、高層建物への対応も可能になります。(近く「新熊谷式柱RC梁S構法」にこの接合部を追加、拡充して性能評価を取得する予定です。)
熊谷組が提案する大規模物流施設等では、柱RC梁S構法と様々な保有技術を組み合わせることによって、自由な平面計画、立面計画が実現でき、お客様の様々なニーズにお応えできます。
今後、熊谷組では、本システムを採用した物流施設をはじめ、オフィスビルや図書館等他の用途への採用も視野に入れて、再開発事業や設計施工案件において積極的に提案してまいります。

 

 

以上

 

[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:手島 眞之
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
 

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