プレスリリース

低ポリマー系プレミックスモルタル(商品名:JCMカブ・コン)を開発

平成22年3月16日

低ポリマー系プレミックスモルタル(商品名:JCMカブ・コン)を開発し、
不燃材料の大臣認定を取得

株式会社熊谷組(取締役社長 大田弘、本社:東京都新宿区)、大栄建材株式会社(取締役社長 中川健、本社:埼玉県さいたま市)、株式会社ファテック(取締役社長 青野孝行、本社:東京都新宿区)は、ポリマーセメント比4%以下の低いポリマー含有量で(社)日本建築学会「断面修復用ポリマーセメントモルタルの品質基準(案)」の基準値に適合し、更に不燃材料の大臣認定を取得したモルタルを開発しましたのでお知らせいたします。
 本商品は、鉄筋のかぶり厚さが足りないなどコンクリート打設時に不具合が発生したとき、鉄筋のかぶり厚さを確保するためにコンクリート表面を補修するもので、水のみを添加して利用できる一材型プレミックスタイプのポリマーセメントモルタルです。

1.背景

 近年、環境問題とも相まって建物の長寿命化が重要視されております。社会資産としての建物は、スクラップアンドビルドの従来的なシステムから、長寿命化による建築ストックを後世に向けた有益な資産として活用を図ることに変わってきております。

 鉄筋コンクリート造建築物の構造体および部材に関する性能としては、①構造安全性、②火災安全性、③使用性、④耐久性、⑤美観性、⑥経済性などが挙げられます。
  その中で、建物を長寿命化するには、耐久性を向上させることが必要となります。鉄筋のかぶり厚さは、構造体コンクリートの耐久性を確保するための重要な項目の一つで、2009年2月に改訂されたJASS 5にも「構造体コンクリートのかぶり厚さの検査」が導入され、かぶり厚さの検査の手順、評価方法および措置などが明確になりました。

 鉄筋のかぶり厚さは、本来あってはならないことであるが、鉄筋や型枠のずれなど予期せぬ原因で不足を生じてしまう可能性があります。今後は、かぶり厚さの検査を受けて、かぶり厚さ不足を補修する事例が増えると予測されます。
  かぶり厚さの補修材は、平成13年国土交通省告示第1372号に示されたポリマーセメントモルタルとすることが定められていますが、構造体コンクリートの一部となることから防火上支障のないものとされております。
  ポリマーセメントモルタルに関しては、平成12年建設省告示1399号(耐火構造の構造方法)の解説で「ポリマーセメント比(以下P/Cと略記)が4%以下であれば爆裂を生じにくい」という記述があります。
  P/Cを4%以下にした場合には、通常の補修材(一般的にはP/C5~15%程度)と比較してポリマー含有量が低くなるため、その品質が建築学会の「断面修復用ポリマーセメントモルタルの品質基準(案)」に適合することを確認する必要があります。
  また、室内で使用することも考慮すると不燃材料であることが必要であると考えられます。

 このような背景から熊谷組、大栄建材、ファテックは、建築学会の基準案に適合し、かつ不燃材料の大臣認定を取得したポリマーセメント比が4%以下のポリマーセメントモルタルを開発しました。

2.概要

1)標準仕様
  JCMカブ・コンの標準仕様を表1に示す。

 

2)標準性能
  JCMカブ・コンの標準性能を表2に示す。
  JCMカブ・コン性能値は、(財)ベターリビングによる性能試験値です。品質基準値は、(社)日本建築学会「断面修復用ポリマーセメントモルタルの品質基準(案)」の基準値です。
  JCMカブ・コン性能値は、全ての項目で品質基準値に適合します。
  また、本商品はポリマーセメント比が4%以下であり、平成12年の建設省告示1399号(耐火構造の構造方法)の解説に示される「ポリマーセメント比(P/C)が4%以下であれば爆裂を生じにくい」という記述の対象となる性能を有します。

低ポリマー系プレミックスモルタル(商品名:JCMカブ・コン)を開発し、不燃材料の大臣認定を取得

※1(社)日本建築学会「断面修復用ポリマーセメントモルタルの品質基準(案)」の基準値
※2(財)ベターリビングによる性能試験値

 

3)補修例
  かぶり厚さの補修例を図1に示す。
  図1は、施工時に鉄筋がずれたケースで、非破壊検査の結果、かぶり不足が確認された場合、不足している柱側の全面をJCMカブ・コンで補修する例です。

かぶり厚さの補修例

 

図1 鉄筋コンクリート柱の必要かぶり厚さの補修例

 

3.販売について

 JCMカブ・コンの製造は大栄建材株式会社が、販売は株式会社ジェーシーエムが行います。
  販売目標は、初年度1万袋、3年後に10万袋と想定しております。
  販売価格: 1袋(25kg) 5,800円/袋(232円/kg)

JCMカブ・コン

JCMカブ・コン荷姿

 

4.今後の展開

 今後は、JCMカブ・コンをデベロッパーや設計事務所などに対して、より良い品質を確保できる補修材として積極的に提案していく予定です。


[お問い合わせ先]
[本リリースに関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組  広報室
室長:藤島 幸雄
担当:石賀 慎一郎 (電話03-3235-8155)
[技術に関するお問い合わせ先]
株式会社 熊谷組 技術研究所 建設材料研究グループ  
担当:野中 英 (電話03-3235-8724)
株式会社ファテック 開発営業部
担当:松岡 直人(電話03-3235-6269)
[製造に関する問い合わせ先]
大栄建材株式会社 研究開発部
担当:河村 彰男 (電話049-299-3560)
[販売に関する問い合わせ先]
株式会社ジェーシーエム
担当:高橋 信博 (電話049-299-3555)
 
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